第81話
イヤイヤ・・・謝られる覚えありませんよ。
「ううん、大丈夫だよ?」
と言えば、
「ほら、彼女ちゃん良いっていってるじゃん。話ぐらいさせてよ。」
猛を押しのけて中に入ろうとする。
すっごいパワフルなお姉さまだわ。
「うっせぇ!まだ彼女じゃねぇ!お前のせいで、嫌われたらどうしてくれんだ!」
猛がそのような事を叫んだ。
「へっ?」
と間抜けな声を出したのは私で・・・・。
「アハハ・・・まだかよ、だらしねぇ。」
と大声で笑い飛ばしたのはお姉さま。
「「ダサいダサい」」
輪唱するのは双子ちゃん。
マジ、可愛すぎるんですけど?
「ま、仕方ないわね。今日は引いてあげるわ。振られて逆恨みされるのも、嫌だしねぇ。」
涼しい顔で笑うお姉さまと、
「マジうぜぇ!」
と顔を赤らめる猛。
「誰にウザいとか言ってんのよ!」
お姉さまはそう言うと、猛の頭に痛そうな拳骨を落とした。
「うっ・・・ってぇな!」
顔を歪めた猛を見て、あれはかなり痛いと感じた。
嵐の様なお姉さまと双子ちゃんがなんとか、部屋から出て行った後、すご~く見病な空気が部屋に流れてた。
あの会話からすると・・・・ね・・・ねぇ?
私ってば、どんな反応しておけばいいのだろうか?
「わ・・・悪かったな?煩い連中で。」
猛が照れくさそうに頭を掻きながら、隣に座って来た。
そのせいでポフッと沈むベッド。
「あっ・・・ううん。楽しそうな家族で羨ましい。」
これは本心だった。
だって、家に帰ってもほとんど1人なんだもん、私。
「そうか?あんなのでいいなら、うちにいつでも遊びに来いよ。」
って優しく笑うから、思わず涙が出た。
「あ・・・ごめん、嫌だったか?」
焦った猛の顔。
「ち・・・違う、嬉しかった。」
左右に首を振ってからそう伝えた。
「マジ、美香可愛すぎる。」
顔赤らめて、そんな事言わないでよ。
「・・・・・っ。」
涙も止まったじゃん。
しかも、そんなに見ないでってば!
思わず視線を逸らして、天井を見上げた。
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