第67話
高校に入学した時には、すでに完璧なまでのギャルだった。
小学生から友達だった琥珀のおかげで、上位クラスの高校に受かる事が出来た。
ただ・・・中3の時に死にそうな程の受験生活を送ったのは言うまでもない。
どうしても、琥珀と離れたくなかったから、とにかく頑張った。
春に並んで琥珀と校門を潜った時は、涙が出る程嬉しかったのを今も覚えてる。
ギャルは中1の頃からやってる。
派手な母親を見て育ったせいだろうか?
気が付いたら、ギャルだと呼ばれてた。
うちは母子家庭で、物心付いた頃には、1人で留守番をするようになってたし、母親もあまり煩く言う方じゃ無かったからかも知れない。
母親が夜の仕事をしながら必死に私を育ててくれてるのは知ってたし、寂しくても寂しいって言わない子になってた。
その反動で男の子に優しさを求める様になってしまった。
付き合っては別れてを繰り返し、いつしか遊び人てレッテルを貼られる様になった。
そんな私から遠ざからなかったのは琥珀だけ。
上辺だけの付き合いの子は、皆去って行った。
寂しくなんて無かった。
琥珀さえ傍に居てくれれば。
いつも心配して、いつも一緒に居てくれた琥珀が私は大好き。
「美香、今日はマ○クでも行こうよ。」
綺麗な黒髪を揺らしながら鞄を手にした琥珀が駆け寄ってくる。
「あ~ごめ~ん、今日は彼氏と遊ぶんだぁ。」
両手を顔の前で合わせて眉を下げる。
入学3日目にして出来た彼氏とデートの予定だった。
琥珀と一緒に居たいのは山々だけど、先約は彼氏の方だから。
付き合ってまだ一週間、今の所ラブラブな感じ。
「いいよ。気にしないで。今度の彼とは仲良くしてね。」
可愛く微笑まれて、思わずギユッと抱きしめてしまう。
心の友よ!ありがと。
決して、ジャ○アンではない。
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