幸せの瞬間

美香と猛

第66話

はぁ~今日も暇・・・・。




マンションのベランダから外を眺めていた。




猛は仕事だし、琥珀が大学だし、祐は寝てるし・・・。





「暇過ぎる~!!!」




ベランダでこんな風に叫んでる私って、たぶん変な人に間違われてる。





ほら、だって、今目が合った人、慌てて逸らしたし。





マンションの下の道路を歩いてる人に、変な目で見られちゃったよ。






でもでも、暇で仕方ない。






今日は水曜日。





祐が生まれてからは、ホント余り出歩けなくなった。






だって、まだ生まれたての祐を、あんまり外に連れ出すのは良くないしさぁ。






この間まで、遊びに来てたママに、『絶対に三か月過ぎるまでは、ふらふらと連れて出歩か無い事!』って釘を指された。




買い物やなんかは、猛が進んで行ってくれるから、基本外出なしでも暮らして行けるのだ。







自宅に缶詰になって、早二か月。





さすがに、お出かけ虫が騒いできた。










不意に空を見上げる。






青に空に、小さな雲が気持ちよさそうに流れていた。





あぁ~私も流れた~い。




なんて、現実逃避してみる。










懐かしい昔の事を、ふっと思い出した。









あの頃、君と出会ったあの頃は・・・・・・・。

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