第Ⅰ章 第3話

「ううん・・・そんなに五月蠅くなかった。でも、今朝も、深雪も雪菜もかなり注目されてたでしょう?」

涼香はそう聞いた。


「そうね。私は慣れてしまいましたが、やはり、雪菜はまだ、注目される事には慣れてはいませんからね」

涼香の質問にそう答えたのはお姉様だった。


「ええ。私はお姉様と違って、変に注目される事には慣れておりませんので」

私はそう答えた。「そう・・・」

涼香はそう答えた。


すると「おはよう、深雪、雪菜」

そう挨拶しに来たのは同じクラスで、この天羽女学院の学院長の娘で、天羽刹那の妹・天羽星空(せいら)と星空に仕えている天海家の次女・天海雲母(きらら)であった。


「ごきげんよう、星空に雲母様」

私は二人にそう挨拶をした。


「おはようございます、雪菜様」

雲母さんは私にそう挨拶をした。


「そうだ。雪菜、昼休み空いてる?」

星空は私にそう聞いた。


「唐突ですわね?星空。昼休みですか?昼休みなら空いておりますが・・・?


星空が私に用事でして?」

私は星空にそう聞いた。


「ううん。用事が有るのは私では無く、お母様なの。お母様から雪菜を昼休みに呼んでくる様にと言われただけ。私は詳しい事は聞いてないの」

私の質問に星空はそう答えた。


「左様ですか・・・承知致しましたわ。昼休みは予定を空けておきますわ」

私は星空にそう答えた。

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