第Ⅰ章 第4話
この天羽女学院は、午前中は座学で、午後は実技の授業が行われている。
騎士団として、遠征や騎士達の敵・闇の騎士団との戦闘もある。
この学院では女性騎士を育成しているし、女性騎士の育成機関は天羽女学院以外にも幾つか存在している。
その中でも、この天羽女学院は女性騎士育成機関の総本山でもあるのだ。
午前の授業が終了すると「深雪、香雪、雪華、雪菜を借りて行くね?」
そう言ったのは、朝、私にそう話した天羽星空だった。
すると「私も雪菜様について行きます」
そう言ったのは、私に仕える雪華だった。
「確かに雪華ちゃんが雪菜と一緒に行ってくれると心強いけど、星空、良い?
それと雪菜に妙な目に逢わせないでね?私も香雪ちゃんも怒るよ?」
お姉様は星空にそう話した。
「勿論よ、良いわ。それにそんな事したら、私、深雪だけじゃ無くて、香雪さんに怒られてしまいますから。
そんな真似はしないわ。さ、行こう、雪菜、雪華」
星空はそう話し、私と雪華を連れ、雲母さんと共に教室を後にした。
星空と雲母さんの案内で着いたのは学院長室だった。
「私と雲母が案内できるのはここまでだし、私達は先に教室に戻るね?さ、行って、雪菜」
星空はそう話した。
「ありがとう、星空に雲母さん。・・・そう致しますわ」
私と雪華は学院長室に入った。
「待っていたよ、藍羽雪菜さん、それと藍澤雪華さん」
入って来た私と雪華にそう話した女性。彼女が天羽刹那と天羽星空の母親で、この天羽女学院の学院長・天羽芹奈である。
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