第12話

そして約束通り、葉月ちゃんとは駅で別れた


だけど、別れ際


『雫ちゃん?約束、わすれないでね?』


そう言って笑顔で帰っていった



私達4人はそんな葉月ちゃんの背中をただ黙って見送った



たかが中学生の女の子1人に完全に振り回されてしまった私達



『…葉月ちゃんって…あんな子だったかな…』


ポツリと呟いたのは涼太



「…――涼太は葉月ちゃんのこと、よく知ってるの?」


『…まあ、小さい頃からよく一緒に遊んでたんだよ。お互いの親同士が親友だからな』


「…そっか」


『夏休みに会ったとき、そんな話してたでしょ?』


「…そうだっけ……」

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