第47話・客人は隣国の第二皇女様
明日が大切なお客様が来ると聞いていたから使用人達は忙しく駆け回ってるのがそれが急遽、午後に到着すると話しになったから慌てて、忙しそうに働いている。
「聖人様、客人は
「…分かりました」
隣国の第二皇女様って…!そんなお偉い方がこの国に来るの?とドキドキしながら聖人様を見るけど彼は通常通りの顔で大司教様の言葉を聞きながら朝食を食べ進めてる。
「ごちそうさまでした」
朝食を食べ終えて第二皇女様が到着するまで皆で控え室で待ち聖人様は、本を読みながら待っていて私は心臓が飛び出しそうなくらい早鐘してる時に扉のノック音が鳴り扉が開く。
「聖人様、大司教様方々、失礼します」
「第二皇女様は来ましたか?」
「はい。隣国の第二皇女様、ご到着でございます」
その
「ようこそ、第二皇女様。長旅お疲れ様でした」
「大司教様、お久しぶりでございますわ。そして出迎えありがとうございます」
金髪の長い髪の毛が美しく歩く度になびいていて見惚れちゃう。
「聖人様に会いに来ました。どちらに?」
「まずは、国王陛下にご挨拶をお願いします」
「…まぁ!獣耳さんがいらっしゃるわ…」
プルプル小刻みに震えていて苦手なのかな?と思っていたら両腕を広げて第二皇女様は聖人様に抱きつこうとしたから慌てて
「第二皇女様!申し訳ございませんがむやみに聖人様に触らないで下さいませ」
「あらっ!獣耳さんが聖人様なのね!嬉しい!」
子供ならまだしも成人した(?)大人が触れるのは聖人様は嫌うので慌てて止めたけどキラキラした目で聖人様を見て本当に病人?って思うくらい元気な皇女様。
「第二皇女様、ジュン=コリカサンと申します。国王陛下にご挨拶をしてからさっそく治療を始めましょう」
聖人様は、私から離れて第二皇女様に挨拶をする。
「はい!聖人様、よろしくお願いしますね」
私達は、国王陛下の元に行き隣国の第二皇女様のご到着のご挨拶、これから治療を始めるのを報告して治療場所に向かう。
「第二皇女様、お辛いでしょうからお掴まり下さい」
「えっ?私は大丈夫でしてよ?」
聖人様が腕を差し出すと第二皇女様は元気に振る舞おうとしてるけど見るからに空元気って気がしてきた。
「ここは、隣国です。皇女様に危害を加える者はいませんよ」
「それなら仕方ないわね!腕に掴まってあげるわ!」
聖人様の腕に掴まって歩く第二皇女様の足取りはどこか嬉しそうで二人の後ろを歩いてる私の目から見て二人は並ぶと絵になるなー…って眺めてしまった。
「ロゼリア嬢」
「大司教様」
大司教様が私に歩きながら話しかける。
「客人が隣国の第二皇女様でビックリしましたかな?」
「…はい。それはもう正直に話しますとビックリしました。今もドキドキです」
「…第二皇女様は、昔はそれは活発で色んな所に探検してよくご心配をかけていたお方なんですよ」
「隣国の皇女様がよくこの国に遊びに来ていたんですね」
そう言うと大司教様は頷いて言葉を続ける。
「それが14歳の時に病名不明の病が発症しまして今に至ります」
「…病気で歩くのも本当は辛いはずなのだけど本人は無理して歩いてると…って事ですね」
第二皇女様を見ながらそう伝えたら大司教様は頷いた。
「着きましたよ、皇女様」
「ここで治療するの?聖人様」
「はい。僕の術が最大限に発揮出来る場所になっております」
治療場所に着き皇女様は付き人に助けられながらゆっくりとベットに寝て聖人様は皇女様にタオルを掛ける。
「全体に治療をかけますので目を閉じていて下さい」
「はい、聖人様」
皆が見守る中、聖人様は第二皇女様に治癒の術をかけているけどきっと長時間になると瞬時で思ったから声をかける。
「聖人様、術中に失礼します」
聖人様を支えると決めて私が出来る事はしていくと決めた。
「第二皇女様、聖人様を座らせて術に集中させてもよろしいでしょうか」
「良いわよ、別に」
「ありがとうございます」
椅子をもう持ってきており聖人様を椅子に座ってもらって術をかけてる聖人様に小声で話す。
〈聖人様、長時間になると思います。くれぐれもお気をつけて下さい〉
〈ありがとう、ロゼリア〉
二人きりじゃないのに呼び捨てで呼んでもらってドキドキしながら聖人様が第二皇女様の治癒術が成功しますようにと更に癒やし術を併用出来ますようにと祈る。
「聖人様!なんだか…温かいですね!不思議な感覚です…」
「そうですか。…ロゼリアさん」
祈っていたら急に聖人様に呼ばれて彼の元に急いで駆け寄る。
「隣国の皇子かな?一人男性が来るのが見えます」
「お出迎えして来ます!」
治癒術、癒やしの術、先見の術を三つも使ったら激しく体力消耗し命を削ってまでして欲しくないけどそれが彼のやり方なら合わせるだけよ!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます