第45話・ありえねー話〜ジュン目線〜

「なら後でな。たっぷり癒やしてもらう」


と日中にアイツを抱きたくて宣言はした。


「気持ちいいですか?ジュンさん」

「…気持ちいいよ」


今、俺はうつ伏せになってロゼリアが跨いで

いて…背中をマッサージしてくれてるが…これも癒されてると言えば癒されてるけど何か違う。


「フフンッ〜」


鼻歌を歌って楽しんでるロゼリアに俺の尻尾が彼女に触れる。


「ジュンさん、尻尾がくすぐったいですっ」

「くすぐってるつもりはねぇーけどな」


一生懸命、俺の背中を押してくれて気持ちいいけど物足りないと思っていたら背中に重みがかかる。


「ロゼリア?」

「ジュンさんの背中…大きくて気持ちいいです」


俺の背中の上で体を密着させて彼女の重みと温かみが混じり合って触れ合えてる事に癒されてると温かみが離れる。


「ジュンさん、次は肩をほぐしますから起き上がって下さい」


ロゼリアは俺から退いて彼女の言うとおりに起き上がり彼女は俺の後ろに周り肩を揉みほぐす。


「肩凝ってますねー!聖人様」

「そうですか?ロゼリアさん」


俺に触れて癒やしてくれて俺を気遣ってくれてこんな最高な女は他にはいない。


「ジュンさん」

「なんだよ」


俺の耳に口を近付けて恥ずかしそうに囁く。


「ジュンさん、好きですよ」

「……!!」


俺は我慢出来なくなりロゼリアの方を向いてキスをする。


「んんっ!?」


ビックリした顔をして俺のキスを受け入れて唇が離れた途端にロゼリアを引っ張り前に越させて抱きしめる。


「襲うぞ」

「きゃあー!襲われるー!!」


ロゼリアが笑いながら俺を抱きしめ俺の首筋をカプッと噛む。


「俺が襲われてる」

「襲っちゃいますよ?覚悟して下さいね」


笑いながら二人でベットに寝っ転がった。


「ジュンさん」

「なに?」


ロゼリアが俺の上に頭を預けて話し出す。


「ジュンさんと赤ちゃんの様子を見て微笑ましかったです」

「それで赤ちゃんが欲しくなったのか?」

「な、なんで分かっちゃうんですか!」


ロゼリアが慌てて起き上がるから俺は彼女の頬を触り笑った。


「結婚してからお前の体内ナカに放ちたいから今は我慢な」

「……っ」


そう伝えると彼女は俺の首に手を回して「うんうん」と頷いたから頭を撫でる。


「今日はジュンさんをこうして抱きしめて眠りたい」

「…そうですね」


生殺しだと思いながら彼女の好きなようにさせようと目を瞑るけど悶々として眠れない俺だけどロゼリアはすぐに夢の中に入ってしまった寝顔を見て彼女の頭にキスをして目を瞑った。


「あっ、やあんっ」

「昨日からお預けなんだよ。俺を鎮めろ」


朝方、悶々で目覚めてまだ眠っているロゼリアの身体を舐めて吸って触って起こして俺のモノを彼女の体内に挿れて激しく揺さぶって二人でイッたのはのは言うまでもない。


「聖人様、おはようございます」


エッチした後に俺は少し眠くなり寝てると彼女の声で目が覚めてもう制服に着替えていて俺を起こしに来た。


「俺の抱き方が甘かったな」

「…甘くないです!激しすぎて…立てないかと思ったんですから…」


恥ずかしそうにゴニョゴニョ言っている姿も可愛ーなと思いながら俺は起き上がってベットから降り着替えるけどロゼリアは視線を泳がしてる。


「ついさっきも俺の体を隅々まで見てただろ?」

「それとこれとは別なんです!!」


そんな所も初々しいと感じるて俺はロゼリアの頭にキスをする。


「!!」

「早く着替えさせていただけますか?ロゼリアさん」


何事もなかったように彼女を翻弄出来る自分が俺だけなんだと感じて嬉しくなってると扉がノック無しで開く。


「聖人様、おはようございます」

「おはよう、フランワさん」


彼女にこそ永年休暇を許可してもらったら顔を見ずに済むのにって思いながら心の中で笑う。


「聖人様、いいえ、ジュン」


フランワが俺の名前を呼び捨てで呼ぶから気持ちが一気に冷めロゼリアに要らねー情報を流して腕を痛めつけた事を忘れてねぇーからなと思いつつ着替えながらフランワに答える。


「なんですか?フランワさん」

「私に言いたい事があるの知ってるのよ?」


言いたい事も聞きたい事もあるけどロゼリアがいる目の前で聞けねーのが悔しい。


「いつになったら私に求婚してくれるの?」

「……はぁっ?」


何を言ってんだこのバカ女は。

頭に虫が湧いてんじゃなねぇーか?と虫唾むしずが走る。


「フランワさん、が貴女に求婚する事は絶対に無いですから安心して下さい」

「ジュン!私と結婚出来るチャンスだし、侯爵家の私が公爵・・になれるのが得だと思わない?」

「僕は身分で選ぶ理由わけではないですよ。フランワさんの求婚はお断りします」


俺が侯爵・・から公爵・・に格上げしたのを聞いたから俺に求婚して来てるんだろうけど俺の気持ちは一切ないから本当の事を言えば諦めも付くだろうと考えたけどフランワは諦めもなかった。


「それにもう僕は婚約しておりますから」


俺に癒やしを与えてくれる存在が黙って会話を聞いてるけど不安にさせねーようにアイツに見えないように彼女の手を握るって安心させる。















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