第29話・ジュンとの抱き合い

「ジュンさん?離してくれると嬉しいのですけど…」


すぐ手の届きそうな所に本があるのにジュンさんにあの時から腰をガッチリと抱きしめられるから見に行けない。


「ジュンさんってば離してくれますか?」

「本と俺…どっちがいい?」

「んっー…本ですね!」


考えて出した答えは彼でなく本って答えたらジュンさんが離してくれて本を見に行けてウキウキする。


「これ、知ってる!これも、あっー…これも!」


ズラッと綺麗に並んでおり知ってる題名がたくさんあってドキドキして見ていた。


「この本は知らない本だー!こっちも知らないなぁー…」


本に触っていいかジュンさんの方を向いて聞こうと思ったら後ろから抱きしめられた。


「…ジュンさん?どうしたんですか?」


ジュンさんの頭が私の肩に預けるから頭を優しく撫でると耳がピョッコって動き、尻尾がスカートに絡もうとしてる。


「ロゼリアが俺を選ばないなら俺はロゼリアを選んで勝手に触らせてもらう」

「えっ?待って…ジュン…さんっ」


そう言って私の胸を触っていくから抜け出そうとしてもガッチリとホールドされていて抜け出せない。


「ずる…いっ。ジュンさんの方が力が強いんだからって…きゃあ!!」


ジュンさんが私のスカートを片手で器用に脱がしてスカートが床に落ちてショーツだけになる。


「やっ…見ないで…」

「俺の指を覚えてるか聞いてみるか」

「えっ…?あぁっ…」


ショーツの隙間からジュンさんの指が一気に私の中に入り込み彼の指が私の中で上下に動き足がガクガク震えて棚に両手を付く。


「もうあふれてる。指増やしてみるか」

「やっ…ジュ…!!」


彼の指がゆっくりともう一本増えて圧迫されて二本の指が上下に動いて気持ちよくて息があがり蜜がジュンさんの指に絡めショーツが濡れる。


「んふぅ…ジュン…さん…ジュンさん…」

「もっと俺の名前を呼べよ」


彼の名前を呼ぶと奥がキュンキュンして切なくなりジュンさんが私のお尻に硬くなったモノを押し付けると一気にフワフワから現実に引き戻される。


「……っ!!」

「もっと気持ちよくなるか」


ジュンさんの指が抜かれて物足りなくなり彼の方を向き硬くなったモノを微かに震える手で服の上から触ると彼は我慢出来なくなったのか私をお姫様抱っこしてベットに運ぶ。


「ジュンさんっ!!」

「挑発するならもう抑えねぇよ」


ベットに寝かされてジュンさんは私を跨いで膝立ちして上半身の服を脱ぎ彼の逞しい体が視界に飛び込み心臓がドキドキ高鳴る。


「ロゼリア…俺と本のどっちがいい?」


さっきは「本」って答えたけど今度の答えは決まってる。


「意地悪言わないで…。ジュンさんがいいの」


ジュンさんの顔が近づいてきて私の両頬にキスをして唇にキスしてくれないと思っていたのに彼は目を瞑っていて私は目を開けたまま唇を塞がれた。


「んふぅ…??」

「…ロゼリアの望み通りに初キスしたけど?」


緊張もなく恥ずかしいのもなく唐突に終わった私の初キス…。


「ジュンさん!私の描いていた初キスは甘くてお互いに目を瞑っていて初キスが終わると笑顔になっているけど恥ずかしくって照れてるのが夢だったんですけどー!!」


ジュンさんは、私の初キスの憧れに呆れ顔をしていた。


「どんな夢見る少女だよ。仕方ねぇーから現実を見せてやるよ」


ジュンさんは、そう言って再び目を開けたままの私の唇を塞ぎ息をどう吐くか分からないまま彼のキスに応え酸欠状態になる。


「ロゼリア…鼻で息をするんだ…」

「んっ…んんっ」


ジュンさんと目があって恥ずかしくなり目をつぶり鼻呼吸すると鼻息が荒くなりジュンさんを押しのけようとするけどビクとも動かない。


「ロゼリア、逃さないよ」


角度を変えてキスが深くなりドキドキが大きくなりジュンさんがキスをしながら器用に私の服を脱がしていき私の胸があらわになる。


「んっ…ジュ…ン」

「俺のキスに応えて」


彼のキスに応えていくけどジュンさんに追いつかない。


「ロゼリア、ロゼリア」


私を求めるように私の名前を連呼するジュンさんに応えるように彼の両頬を包んでキスに応える。


「ジュ…ンさん、好きっ。…好きです」


私の気持ち届いてる?私の好きが届いてる?

ジュンさんと唇が離れて寂しくなる。


「煽るな。我慢できなくなる」

「我慢しないで…ジュンさんでいっぱいになりたい」


ジュンさんがズボンとパンツを脱ぐと彼のモノが私の足にあたりヌルっと滴ってる。


挿入れるならもっと解さないとな」

「えっ?」


ジュンさんは起き上がって私のショーツを脱がす時に笑う。


「濡れてる。気持ちよかったのか?」

「…気持ち…よかったですよ…」

「指だけじゃなくて今度はー」

「えっ?ジュンさんっ!?」


私の足の間に入りジュンさんの顔が私の割れ目に近づいて彼の舌が敏感な所を舐め始める。


「ひゃう!やっ…やめ…て!んあっ」

「…蜜が溢れてきた。俺を惑わす魅惑の蜜」


ジュンさんにも気持ちよくなってもらいたいのに自分ばかり気持ちよくなってるけどジュンさんも私の身体で気持ちよくなって…。

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