第23話・ご褒美ターイム!

書類部屋で書類を整理している時に自分の手を見つめて…ジュ、ジュンさんのモノを制服の上からだけど初めて触るとドクドクと脈打っていて生き物みたいだった。


「思い出しちゃうっ……」


午後も聖人様とフランワさんは出かけて行ってしまったけど午前中のような寂しさも胸の痛みも吹き飛んだのは自分の気持ちをジュンさんにぶつけてスッキリしたからだと思った。


「でも夢じゃなかったのは…嬉しい…」


ジュンさんにドキドキしながら“好き”って言ったのが現実だった事が一番嬉しくて書類整理が捗り、ウキウキしながら仕事をこなしていた。


「そろそろお戻りになる時間かしら?」


時計を見て書類部屋から出て門の前で5分ほど待っていたら馬車が見えた。


「お帰りなさいませ、聖人様」


頭を下げて馬車から出て来たのは午後の予定を終えた聖人様とフランワさんで二人を出迎える。


「フランワさん、ロゼリアさん。明日の予定をここで言います」

「はい、聖人様」

「はぁい。聖人様」


聖人様がもう明日の予定を伝えるけど明日も書類整理かなって思って聞いていた。


「明日はフランワさんが書類整理で、ロゼリアさんが一緒に訪問に同行して下さい」

「…はい!」

「えっー!!聖人様と明日も一緒がいいですぅ」


フランワさんの言葉をスルーする聖人様は私の肩を叩いて微笑む。


「ロゼリアさん、午後の成果を見せてくれますか?」

「はい!ほぼ終わってます」


フランワさんをその場に置いていき聖人様と書類部屋に向かい部屋に入るなり彼は私が仕上げた書類を確認する。


「綺麗に仕上げましたね。お疲れ様でした」

「ありがとうございます」


聖人様は、そう言って長椅子に座り自分の膝をポンポン叩く。


「……っ」


“俺の膝上に来い”って意味なのは分かり恥ずかしくなる。


「ジュンさん、失礼…します…」

「失礼しますってなんだよっ」


ジュンさんは笑って言うけど私は彼の膝上にゆっくり体重をかけないようにしてるのにグイッと私を引っ張るから私の全体重がジュンさんの膝にのしかかる…まぁ、結局座ると全体重かかるんだけどね…。


「…重いからすぐどきますっ」

「なんでだ?ご褒美だ」


そう言って制服のボタンを外していくジュンさんに慌てる私。


「ジュ、ジュンさん!なんでボタンを外してるんですかっ!」

「ご褒美って言った」


私の鎖骨までボタンを外されてジュンさんが見つめる。


「…恥ずかしいから見ないで下さいっ」

「風呂場でもベットでも見たけど綺麗な肌だな」


そう呟いてジュンさんの顔が近付き私の首筋にキスをする。


「……っ」


強く吸われてる感覚になりドキドキ緊張して顔が熱くなる。


「!!」


お尻に硬いモノがあたりビクッと反応してしまったけどジュンさんの頭が私から離れ私を見つめる。


「早くお前の中で揺さぶりたい…」

「わわっ!そんな恥ずかしい事を口に出して言わないでつ」


ジュンさんの口を塞いだら手首を掴まれて彼が私の手のひらにキスをする。


「ジュンさんっ…」

「んっ?…キスしてるだけだよ?」


キスをしてるだけなんだと思うけどムズムズしてきて物足りないのに意地悪なジュンさんは、私の手を離して制服のボタンを留める。


「ジュンさん…?」

「ご褒美終了。重いから下りろ」

「だから重いって言ったじゃないですかっ!」


ジュンさんの膝上から下りて立ち上がり振り返ってジュンさんに手を差し伸べた。


「ジュンさん、立てますか?」

「立たせてくれるのか?」


ジュンさんが手を伸ばして掴まえて立たせようとしたらグイッと逆に引っ張られて彼は長椅子に寝転がって私はその上に乗ってしまった。


「ジュンさんっ!危ないですっ!」

「頭の方にクッションがあるの知ってたから大丈夫だよ」


尊いお方なのに頭をぶつけていたらと思うとゾッとしたけどぶつけなくて良かった。


「…立ってもらおうと思ったのにまた逆戻りなんですけど?」

「今日はまだやる事があるし寝るのが遅くなるから部屋に来んな」


ジュンさんに言われて少し…うんと寂しくなったから素直に甘えてみた。


「夜の分もジュンさんを補給させて下さい!」

「どうぞ?好きなだけ」


彼の規則正しい心音が聴こえてきてすぐ傍にいると感じて嬉しくなる。


「ジュンさん…」

「なんだ?ロゼリア」


私の敏感な所にジュンさんの硬いモノがあたってドキドキが大きくなり恥ずかしくなる。


「早くロゼリアの中に入って揺さぶりたい」

「あっ!」


ジュンさんが、私の敏感な所と彼の大きくなったモノがあたり気持ちよくなり、私のお尻を握りしめて身体を上下に動かす。


「ジュン…さんっ!ダメって…」

「夜に続きしてぇ」


長椅子がギシッと音を立てて鳴り、鍵を閉めてない事に気付いて慌てて離れようとするけど抱きしめられて無理だった。


「ジュンさん!鍵を閉めてないからこんな格好見られたら恥ずかしい…」

「俺は見られても別に構わない」


ジュンさんとイチャイチャするのは嬉しくなるし心がホワッと温かくなるし、もっと傍にいたくなるから言葉を伝える。


「ジュンさんが好きです」


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