第2話

真っ青な空と砂漠の大地に乾いた風が吹く。



美しい縞模様と遠くに望む砂丘の曲線は砂漠に作り出した風の造形。



照りつける太陽の下に死神ハリスはようやく立ち上がった。



ローブについた砂がサラサラと下に落ちてゆく。



ハリスは大鎌を背負い直すと、永く留まっていた場所そこから足を一歩また一歩と動かした。



彼がいく場所は彼の意図を介さずに勝手に切り替わってゆく。


幾度かの場所を介して、彼の視界の端に古代生物の巨大な骨が入り込んだ。


それは、大地に埋もれた背骨から肋骨が空に突き出し、アーチを形作っていた。



目印とばかりにある骨が、この世とあの世のはざまにいることをハリスに知らせる。



そして地獄と呼ばれる入り口がここに在ることも。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る