一刀両断
お手伝いさん達がデザートをテーブルに運ぶ中、「結婚式はどうするんだい?」と、母方のお爺様が高森に聞き始めた。
やっぱり来たか、その話題。
「その事なんですが――」
高森と
挙式はしない。
必ず結婚式の話が出るから、反対も承知の上で挙げるなら2人だけで思い出作りをしたい、と嘘を吐いて説得をする。
写真だけで撮ればなんとか誤魔化せるだろう――と。
これを言い出したのは高森だ。きっと、彼女を気遣っての事だと思う。その提案に私も賛成した。
流石に跡取りと結婚となると招待客が想像もつかない。その人数に嘘を吐いてお金まで払うなんて勿体なさ過ぎる。
写真付きで「結婚しました」と送れば、案外すんなりと受け入れられるだろう。
これが2人で考えた対策だ。
「駄目だ」
けど、高森からの話に間髪を入れず声を上げたのはお義父様だった。
「父さん、けれど――」
「匡高。沙彩さんは一人娘なんだぞ? 水川のご両親に花嫁姿を見せなくてどうする」
「それはそうですが――」
「結婚式はやる。費用はうちで持つから、沙彩さんの好みのところを早急に予約してきなさい。わかったな?」
「…はい」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます