面倒
美鈴の演技に「そっか~。残念」と、2人は納得してくれたみたいで。
「本当にすみません。せっかく来ていただいたのに」
「ううん、良いよ。これからはちょくちょく来ることになると思うし、また次の機会にだね」
「あ、はい…。そう、なんですね…? その時には是非…」
ちょっと待って。
ちょくちょく、ですって?
いや、一馬さんと言い、大輔さんと言い、郁人さんと言い。
結構しつこい人種ですか?
高森一族、…面倒くさい。
大輔さんと郁人さんが帰ると、真っ先に美鈴にお礼を言った。
「本当に助かった!ありがとう!」
「あのイケメン初めて見たけど。あれよね? 不動産会社の…」
「そう。よく知ってたね? 私昨日初めて知ったよ」
「うちって取引してたのね。知らなかった」
「美鈴も初めて聞いた?」
「うん」
「あー…、こんなところまで来るなんて。面倒くさいこと、この上ない…」
「沙彩、顔、顔」
「選択間違えたかな~、もう…」
だらしのない顔を美鈴に指摘される。
だって。
ただでさえ毎週末は一族の人に顔を合わせなければならないのに、こちらの会社にまで来るなんて。
「ほら。美味しい料理でも作って、惚れ直させちゃわないとでしょ?」
「う~ん…。あぁ、気合入れないと!」
「私は1人で晩酌するわ」
「今度付き合うから」
「ひと月経たないとでしょ?」
「ゔっ…、そうでした」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます