突然の来訪

 ――月曜日


 出社して職場の人と雑談を交えながら仕事をこなしていく。

 普通の日常。

 けど、いつもと違ったのは午後も3時を過ぎた頃――



「あ~いたいた」


「やっ、昨日振り」


「え…。大輔だいすけさんに、郁人いくとさん?」



 昨日会ったばかりの、揉め事を仲裁してくれた高森の親戚 2人が揃ってうちの会社に来ていた。



「なんで、ここに?」



 昨日は私の職場の話なんてしていないし、第一話題にも上がらなかったはずなのに…



「あー、匡高から聞いてさ。調べたら会社うちの取引先だったから顔見に来たの」



 高森~…

 なんでそんな事言うのよ!

 しかも、取引先ですって!?

 初めて聞きましたけど?!



「わざわざお越しになるなんて、急ぎの用事でもありましたか?」



 引き攣りそうになりながら、大人の対応を心掛ける。

 この会社の同僚達は私の家の事はほとんど知らない人もいるし、これから先も知られたくない。

 知ってるのは直属の上司と同期数名だけだ。

 だって、面倒になる事は目に見えてるから。

 今も大輔さんと郁人さんを見て黄色い声を上げる人は、絶対情報を聞き出しに来ることは確実だ。

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