猛者のお誘い
一族はどんだけ有名なんだよ!と、ローストビーフを食べさせてもらえなかった不服もあり、心の中で毒づく。
「それから、来週末こそは彼と出掛けたいんですけど…」
「すみません。そこは譲れないんです」
「ハァー…」
そして会場に戻った私達を待っていたのは、一馬さんの付き纏いだけじゃなくて。
経営の猛者たちのお誘いの攻撃だった。
建設業界で名を馳せる社長直々に「是非我が家に」とか、予約が取れないと有名でミシュ〇〇に必ず名前が挙がる飲食業界の社長から「うちの新しい店舗に招待するよ」とか。
他にもいろいろお誘いを貰い、高森がその度に受けてしまったから。
この先1ヶ月の土日は全部予定が埋まってしまった。
「休みの日にまた演技なんて…」
ブラックだ。
高森は契約者として不適格だ。
隆至と一緒に住めているからその辺は別として、またあの猛者たちに付き合わなくちゃいけないなんて…。
今日の会場の雰囲気を味わえば、どうしたってお誘いはネガティブな思考しか働かない。
今度はどんな嫌味を聞かされるのか…。
「誘いは一時的なものです。個人的に会いたいと言う人達ばかりなので、ひと月で収まると思いますよ?」
呑気な高森はそんな事を簡単に言うけど。
ひと月もかかるんでしょ?! 隆至とゆっくり過ごさせてよ~…。
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