第4話
「鈴鹿…?」
「ふふっ、変わらないね!裕くんは」
「おまえ…なんで…どこに…」
「ちゃんと説明するから落ち着いて!あ、裕くん家どこ?お邪魔していい?」
「え、あぁ…」
変わらない笑顔。変わらない姿。
突如として現れた鈴鹿に俺は戸惑いを隠せなかった。
「なぁ、今までどこにいたんだよ」
隣を歩いてる鈴鹿に問いかける。
鈴鹿は前を見たまま、笑ってるだけ。
「…鈴鹿?」
鈴鹿は小さい頃からいつでも笑ってた。
自分がつらい時も嫌な時もそれを見せようとせず、笑って
誤魔化すんだ。
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