このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(241文字)
月城学園のハル、英雄、絵里の悪友三人は周囲から問題児扱いされていたが、スケボーには夢中になって打ち込んでいた。そんな彼らがある日、呼び出されて……。バカでにぎやかな彼らの日常は、眺めているととても楽しそう。大好きなことに夢中になったり、時に気になる人がいたり、人と対立したり……。まさに青春! な物語。思いっきり笑えて、最後には感動も⁈ ぜひお楽しみください。
青春時代の、裏表のない、生身の姿でぶつかりあえる幼馴染三人が、生き生きと描かれます。読み進めていくうちに、「ああ。こうして、様々な関わりや助けがなければ自分も大きくはなれなかった」と、大切な事を改めて思い出しました。人は、何かしら大人になって欠けたものをもっていることがあると思いますが、その欠けたパズルのピースのような物語です。情景描写がとても丁寧なので、頭の中でシーンを描きながら読み進められる点も、よかったです。
お笑いトリオのような主人公三人組。それぞれ個性的ですが、リアルな学生の日常を面白おかしく体験できる本作。また、青春特有の打ち込めるもの、スケボーの描写は力が入っていて、青春を駆け抜ける風を感じるようでした。人間関係が妙にリアルで、学生時代を思い出させてくれます!宝石のような青春時代を体験したい方におススメです!