後日談
2日後、私たちの予定は崩れることなく、お泊まりに来ていた。スイーツはもちろんおいしかったし、ホテルの近辺のお店も楽しかった。限定アイスも食べたかったが、ちょうど売り切れてしまったので絶対リベンジしようと詩保と誓う。2日前のことはどうであれ、楽しい思い出を作ることができた。
それから約2週間後、休日のショッピング帰りで、私は比較的交通量の少ない歩道を通っていた。
あの事件はだいぶ風化してきたが、真相は明らかになった。学校中に広まったことだ。
まず、男子生徒と女の関係。2人は付き合っていた。だけど、男の方が浮気性で、それを指摘したところ、「いつから本命だと思ってたの」と罵られたことがきっかけだったそうだ。今更、女に言われた「そうなんでしょ」の「そう」の部分を理解した。浮気相手の一人だと思われてたらしい。
男子生徒は死ななかった。肩の傷も深い訳ではなく、2、3週間である程度回復するらしい。ただ、彼自身は今回のことを反省し自主退学した。そして、私はその親から感謝された。複雑な気分で、とにかく気まずかった。
そして、私を助けてくれた金髪の男の人。周りにいた生徒も、「突然走ってやってきた」と言うから、結局どこの誰なのか分からない。しかも、なんで中に入ったのか。警察にもお願いして、この前新聞にこのエピソードを載せて、お礼が言いたいと伝えたが、音沙汰なし。新聞を読まないのかもしれない。
そのせいか、最近、金髪に敏感になってしまった。今も、前からやってくる男3人組の真ん中が金髪で、もしかしたら助けてくれた人かもしれない、とすれ違う金髪みんなにするように心の中でお礼を言う。3人組は、そんなことも知らず大声で喋っている。
「ツキさぁ、この前新聞出てたよ」
「え何で」
「ほら、この前の高校の事件、」
「ああ、ツキがバイトあるから警察来る前に外でちゃったやつだ」
あれ、もしかして。
「なんか作文コーナーみたいなとこで、お礼が言いたいって書いてあった」
「ふーん」
「名乗り出てやれよー」
「そうだぞー」
やっぱり、もしかして、この真ん中の人が、助けてくれた・・・?
真ん中の人を見てみると、ばちっと目が合ったが、思い違いだと怖いのですぐ逸らしてしまった。でも、あの人の基本の時間、2hだった。2時間。早すぎる。得を積んでないとなかなかならない。
相手はこっちを見たままのようだけど、そのまますれ違う。
「マイナス、、2日、??」
私は足を止めた。思い違いでもいい、もしかしたら、今聞いたことが、私が、私だけが、理解できるものだとしたら。
私が振り返ると、真ん中の男の人だけが、こっちを向いて立ち止まっていた。
「2日前って、どんなことしてんの」
その金髪の人は、私を、私の頭の上を見ていた。
超能力JKは平和に過ごしたい 紫雪 @shiyuki908
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます