概要
貿易都市ヴェネツィアの商人であり、名門ダンドロ家の当主だ。
仕事で出かけたコンスタンティノープルで事件に巻き込まれて投獄。
老いたる身に牢屋での生活は厳しく、その両の眼から光が失われる。
だが、光を奪われるも、彼は決して諦めない。
ヴェネツィアを世界最強の海上帝国にする!
光は奪われようとも、情熱と野心はいささかも衰えることはない!
ビザンツ帝国、神聖ローマ帝国、ヴァチカン教皇庁、アイユーブ朝エジプト、イングランド王国、フランス王国、ハンガリー王国、世界を相手に手玉に取って、最強の海洋国家を作り上げるのだ!
それは稀代の大商人!? 辣腕の外交官!? はたまたとんでもない食わせ者の詐欺師!?
12世紀末から13世紀初頭の地中海世界において、全盲の大戦略家
よろしくお願いいたします!
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- ★★★ Excellent!!!盲目の怪老、十字軍を操る
十字軍。イスラム勢力から聖都を奪還のために組織された、少なくともキリスト教世界においては聖なる軍隊。
しかし、第4次十字軍は異常な行動をとる。あろうことかキリスト教国である東ローマ帝国の首都を占領し、一時的に滅ぼしてしまったのだ。
聖都奪還という本来の目的から余りにも脱線した狂気のごとき行い。しかし、十字軍指導者は狂ったわけではない。ある男の謀によってそうせざるを得ないように仕向けられていたのである。
その男の名はエンリコ・ダンドロ。ヴェネチアの統領、齢90を超える盲目の老人、卓越した商人にして稀代の策略家。そして、執念の復讐者。
彼はなぜ東ローマを滅ぼすことを決意し、それを成し遂げ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!英雄王と十字軍と妖怪じじい
英雄王がしのぎを削り、十字軍が派遣されていた時代。ヴェネツィアの妖怪じじいがビザンツ帝国に復讐するお話。
現実の中世ヨーロッパが舞台で、転生転移知識チートがない作品というのはほとんどありませんので、とても新鮮です。日本では鎌倉時代を迎えようとしていたころ、ヨーロッパではこんなことが起きていたと思うと、また別の面白さがあります。
メジャーなテーマではないせいか、あまり注目されていないようですが、個人的にはカクヨムにはこんな面白い作品があるのか!と思わされた傑作で、より多くの方に読んでいただきたい作品です。
完結お疲れ様でした!そしてありがとうございました!
エピローグまでしっかり面白く最…続きを読む - ★★★ Excellent!!!この作品をライトノベルの範疇に入れて良いのだろうか?
世の中にはカクヨムといったネット小説を総称してライトノベル、略してラノベと呼んでいる。しかし、この作品はどうだろう?
この作品はヴェネツィアの商人にして政治家、老獪にして傑物の人物、エリンコ・ダンドロの後半生(既に老境だが)をドラマチックに叙述している。
歴史モノならでの宿命として、膨大な知識が登場する。イタリア地域に留まらず、キリスト教世界から中東のイスラム世界まで範囲は広大である。
さらに商人といえば、取引相手との苛烈な値引き交渉である。主人公が強欲な商人であるほどその描写は外せない。取引先は多種多様である。国が違えば宗教も違う、しかし理念という奴は古今東西にいって概ね共通している…続きを読む