最終話 悲壮

 ここに告白する。


 交尾していた「なる」から逃げる途中、先に見た化け物へとが、レンの遺体を抱きかかえながら私たちが泊まっていた古屋へと入って行くのを走りながら横目で見た。しかし、私はもう心が挫け、抗う事なんて出来なかった・・・・・・


 言い訳にしかならないが、あの時はただ逃げる事しか出来なかった。


 もう、あの村へ行くなんてことも到底出来ない。


 警察も政府も、各地村々の小さないざこざに口を出していたらキリが無く、地域に縄張りが有り地方は地方に任せっきりで解決の糸すら掴まない。


 閉鎖的空間と集団は、それぞれの事情がありその範疇で組織化していく。


 何を信じ、何を隠すかも、事情からそれは「都合」へと変貌する。


 それは、まるであの化け物たちのように・・・・・・




END



☢観覧注意~竈生魔~イメージ画像⇩近況ノート

https://kakuyomu.jp/users/silvaration/news/16818093086902798171



⇩NEXT 未定

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王様の無知はロバの道 白銀比(シルヴァ・レイシオン) @silvaration

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