応急処置のダークヒーローは苦しみの価値を知っている

恨みや心の苦しみは、物語で読んでも辛い。でも、この物語はよく出来ていて、読者の心に自浄作用が働く。暗い世界が、いかに狭いところで展開されているのかを教えてくれる。最後にぱっと広い世界に導き出されて、映画館を出たときのような晴れ晴れしさを得る事ができた。ちょっとやるせないけど。

最高の解決方法なんてない、という現実感があって、物語に引き込まれる。それでも仕事を続ける主人公が、ダークヒーローのようで、とても魅力的です。 

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