第88話 問い詰める

 依頼人に慌てて電話をすると、

「同居人というか、仕事のパートナーですよ、言ったじゃないですか」

 あの面接時に言われたのは一人では難しいのでつてを当たっているってことだけだったと記憶しているのだが。

「ほらその通りでしょ」

「いやそれがなぜお能登さまになるんですか」

「お知り合いでしたか、それは結構です。詳細はまた後日」

 半笑いの声が聞こえて一方的に切りやがった。絶対にわざとだ。依頼人はお能登さまを知っている。ん? ということは……初めてお能登さまに会った日からの数々のエピソード、弁天さんから聞いた話を思い出した。なんかこの体感が頭痛なのかめまいなのか、低血糖なのかよくわからん状態になった。

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