第83話 正月
正月三が日は丸々休んだ。正月特番のバラエティやドラマの一挙放送を見ていると休暇の無駄遣いになりそうだったので、極力見入らないように気を付けていたのだが、長時間スペシャルの時代劇を見終わってから反省するしかなかった。とはいえ、「恐悦至極に存じます」とか「ご乱心」とか時代劇特有のセリフ回しを聞くと、今まではそんなことはなかったのに、微笑ましくなった。
と同時に正月明けからの収入源を確認しなければならなかった。結構な額の貯金はおかげさまであるのだが、とはいえ性分なのかのほほんと生きることが出来ないというか、動いていたいというか。人知れず設置する音声収集装置の改良をしなければならないが、急ぎではないし、開発したところで特許は得られないだろう。実に久しぶりに求人サイトを見てみたが、物足りないというか、味気ないというか、やはり頼りたくはないが、あの人に連絡するしかないのかと一つの結論が導き出されたのだが、休みと決めた日にあんな人と関わるのは遠慮したかったので、とりあえず七日までは休みにすることにした。そういえば、個人事業主になる指南とやらはいつしてもらえるのか、それも聞いてみることにしよう。
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