喧嘩を始めようか2
「クソがあのデカブツの周りだけ、守りが硬すぎんだよ……あんなの一体どうやって近づけばいいんだよ……」
さっきから倒しても倒しても数が減る気配が一向にしない、それに加えて春川は透夜モードに入っちまったああなった以上春川はバーサーカーと何ら変わらない。
しかもあの春川いつもより怖いんだよなぁ……
「おい!!奏夜何ちんたらやってんだ、さっさとそのでかいだけの雑魚なんか倒しちまえよ!!」
春川が敵をボコボコにしながら俺に言ってきた。
「わーってるよ」
うわぁ言ったそばから怖すぎんだよ。まぁでも確かにいつもの俺にしちゃあ時間かけ過ぎな気もするな……あ、そういや俺まだ能力使ってなかった。
やっべぇ忘れた忘れてた。
俺はポケットからワイヤレスイヤホンを取り出し、自分の耳につける。
「おいおい急にイヤホンなんかしだしてどうした?なにか曲でも聞き出すのか?」
大柄な男が笑いながら俺に言ってきた。
ああいう自分が負けるなんて一ミリも疑ってない、調子乗ってるやつをぶっ倒すのが一番楽しいんだよな!!
じゃあちょっくらテンション上げてくか!!
「冗談やめてくれよ、曲なんか聞くわけねぇだろ?お前らみたいなクソ雑魚の断末魔聞かないように、イヤホンしてんだよ!!おら!!さっさとかかってきやがれクソ雑魚共!!」
俺はデカブツの周りにいる盾達を引き剥がすために、わざと過剰に挑発する。
「ふざけんじゃねぇ!!誰がクソ雑魚だって?ぶっ殺してやる!!」
するとその中から一人が俺の挑発に煽られ、まるで赤い布に突っ込む闘牛のように俺に殴りかかってきた。
俺はそれを難なく躱すと、回し蹴りでそいつの後頭部に直接蹴りを叩き込んでやった。
そいつはドサッとその場に倒れ込み、気絶して動かなくなる。
「はっ!!やっぱ雑魚じゃねぇか、もっと芯のあるやつはいねぇのか?準備運動にもなんねぇよ!!」
体がいい感じに動いてきたぜ、この調子でどんどん盾削ってやるよ。
「てめぇ良くもやってくれたな!!今度は俺等が相手じゃあ!!」
仲間がやられた憎しみによるものなのか、今度は複数人で攻めてきた。
その中の一人が集団から飛び出して殴りかかってくる。
俺はその拳を軽く手のひらで受け流して躱す、だが
――受け流したはずの拳が何故か俺の顔を捉えていた。
「グッ!!」
俺は想定外の痛みに驚きながらも、体制を崩すのだけはなんとか耐える。
今何がおきやがった?完全に避けたはずの拳がいつの間にか、俺の顔面に当たってやがった。一体どういう心力だ?
「おいおいどうした?俺の拳にビビっちまったか?ほらやり返してみ……グハッ!!」
「うるせぇ、ちょっと驚いただけだ。別になんてことねぇよ、そうやって煽るより先に敵に目を向けとけばーか」
別に相手の心力が何であれ、スピードで叩き潰せばいいだけだったわ。
さっきより体が動きやすいし、これなら体に力入れ続けて、一気に放出すれば――
「ウガッ」 「オゴッ」 「グハッ」
「こんなふうに一気に複数人をぶっ倒せるってわけ。さぁ態度だけでかい、デカブツ野郎をぶっ倒しにいくか……」
俺はさっきと同様に体に力を入れ続けて、一気に放出させる。
”ドガッ”という音とともに周りにいた盾共をふっとばしたあと、俺はデカブツに飛び蹴りをいれるがそれは簡単に弾かれてしまった。
さすがはこれだけの人数をまとめるだけの
「おいおいそんな貧弱な蹴りで、俺が倒せるとでも思ってのか?もっと本気でかかってこいよ!!」
デカブツがまぁ多分そんな感じのことを言ったのだろう、俺はあいにく耳に栓がされていたあまり聞こえないが。
「テメェ無視してんじゃねーよ!!」
そう言いながらデカブツが突っ込んでくる。
なんか勝手に頭に血が上り過ぎてキレてんだけど。
ていうかこいつ体デカいくせに動き早いな。
「ほいっと」
ま、俺にはそんなの関係ないけど。
とりあえず顔面に蹴りでも入れとくか。
俺は体を捻らせ、デカブツの目の前に蹴りを入れる。
「アガッ」
蹴りはちょうどデカブツの鼻を捉える。
その蹴りがあまりにも効いたのか、デカブツはその場に倒れ込んでしまった。
「おいどうした、立てよもう終わりか?さっきまでの威勢はどうしたんだよ」
さっきまであんなに粋がってたのに、いざこうなったらワンパンかよつまんねーな……
俺はその場から立ち去ろうとすると、デカブツの男がゆっくりと立ち上がってきた。
「お、おいちょっと待てや、俺はまだ倒れてねぇぞ……」
はぁフラッフラじゃねぇか……弱いものいじめとかには興味ないんだけどな……
「お前限界なんだから倒れといてくれよ、俺死体蹴りとかしたくないぞ?」
「うるっせぇ……よ」
デカブツの男が今にも消えそうな声で、俺に言ってきた。
はぁめんどくさ……まぁいいやさっさとのして終わろう……
俺は手に力を込める。
だがデカブツの男はそれすらも構わずに、ズカズカと歩いてくる。
「おい、それ以上近づいたら殴るぞ、本当だからな!!」
本当は殴りたくないけどしょうがないか、近づいてくるのが悪いからな……
「歯、食いしばれよ?」
俺はデカブツの男の顔面を殴るフォームに入る。
その時だった、
――男は力尽きたように、その場に倒れ込んだ。
「良かった……無駄に殴らずすんだ……」
最後までしぶといやつだったな。
「あ、やべ、体痛すぎて意識が……」
あかん、これ倒れるやつだ。
意識が遠のいてく……
”ドサッ”
廃工場戦勝者
喜早&春川
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