第14話、未来、科学少女、愛&愛美、

未来、科学少女、愛&愛美、14話、

科学庁の観測所、雪山で起こった異変、、、







愛と愛美が、コンパクトボックスに全ての、アイテムを戻して集中治療室から出ると、、

愛良や愛良の家族、、梓は駆け寄り、、、

「愛、、愛美、、、お母さんは、、」

「うん、、ステルス癌細胞は、全て消滅したわよ、、もう、再発する事は無いわ、、」

愛良と愛良の家族は、涙を流して喜んだ

梓は優しく声をかけた、、、「愛、愛美、、ご苦労様、、疲れたでしょう」、「うん、、梓、大変だったけど、、治せて良かったよ」


そこに総合院長が、話しかけた、、、、

「愛、医学博士、愛美、医学博士、、1時間ですぞ、、全てのステルス癌細胞を消滅させたのですか、、あの癌細胞は、相当分裂して無数に有ると聞いていましたが、、、」

「そうよ、、最新技術でね、、あっ、そうだ、、確か、もし、ステルス癌細胞が残っていたら、1週間で分裂、合体を経て大きな癌細胞になるのよね、、それを確認して、、再発しない様なら、、治療は、成功よ、、体力が回復次第、退院させてね、、、」


周りの医師や、看護師は、呆然と話を聞いていた、、、

「そうですか、、わかりました、、、おい、山田君、、そう言う事だ、、再発確認検査を1週間、毎日やってくれ、、わかったな、」

「あっ、、、はい、、、」


他の若い医師達はひそひそと話をした、、

「おい、、これでステルス癌が消滅したら、医学学会で発表ものだぞ、、」

「バカ、、あの、医学博士達がした事は内密だろう、、誰にも話せないぞ」

「科学大臣も、関わっているらしいぞ、、」

「ああ、俺も、科学庁医療部で、あの医学博士達の講義が受けたいな、、」

「全国の、優秀な医師達が、選ばれて講義が受けられるみたいだぞ」

「そうなんだ、、俺じゃあ無理かな、、」


愛達は、愛良や家族にお礼を何度も言われて、、、その総合病院を後にした


病院からの帰り道、、梓が、、、

「本当に、、あなた達は、不可能が無いみたいね、、、まだ、世間でも、治療法が無い新種の癌まで治すなんて、、、」

愛美は得意気に、、「梓、、愛美がいつも言っているでしょう、、未来、科学少女、、愛&愛美には、不可能は無いわよって、」


愛は少し不安げに、、「でも、、まだ安心は出来ないわよ、、未知の癌だし、、これから1週間程度、再発しなければ大丈夫だけど」

「愛、、愛美は完璧に治療をこなしたわよ、、全ての癌細胞は、消滅させたわよ、」

「うん、知ってる、、ただ、私が改造したスマホ型、最新CTスキャナーがちゃんと正常にステルス癌の位置情報を赤い点で示せたかなと思って、、自信はあるけど、、」


「まあ、、結果は1週間先にわかるわよ、、絶対に、大丈夫よ、、」

愛達は、自宅前に着いた、、梓と別れて、愛達は自宅のお屋敷に帰った、、

愛達が、リビングに行くと、凜ちゃんお母さんは、のんきに空間テレビで、ドラマを見ていた、、、

「あっ、、愛、愛美、お帰り、、梓ちゃんとどこに行ってたの、、」

「うん、、病院だよ、、横浜の、、」

「えー、、、誰か具合悪いの、、愛なの、それとも愛美かな、、まさか梓ちゃんじゃないわよね、、風邪とかなの、、、」


愛達は呆れて、、「朝、出かける時、3人とも元気だったでしょう、、」

「そうなの、、じゃあ、どうして病院なんか行ったのよ、、」

愛美は何気なく言った、「あっ、、新種の癌の治療よ、、」、「あっ、愛美の、バカ、、何、本当の事を言ってるのよ、、、」


「えー、治療って、何よ、、治療は、資格を持った人しかやったらダメなのよ、、そのぐらい凜でもわかるよ、、葵のお姉ちゃんみたいに医師免許を持たないと出来ないよ、愛や愛美はまだ高校生だし、趣味で本は読んでいるけど、医学の資格は持って無いじゃない」

イラッとした愛美は、、「ふん、持ってるよ

、もう、医学博士だし、、」


凜ちゃんお母さんは、心配して、「えー、、愛美が嘘つきの子になったよ、亜土夢に知らせないと、、、葵のお姉ちゃんにも、」

愛は焦って、、「凜ちゃんお母さん、愛美の冗談だよ、、友達のお母さんが入院してるから、お見舞いに行ったのよ、、」

「えっ、、そうなの、、じゃあ、良かったわ、、愛美、冗談はやめてね、、」


愛美は悔しそうに、思った、「もう、、愛美の努力や人助けの功績は、全部内緒なの、、おもしろくない、、、」

愛は小さな声で、、「ねえ、愛美、葵のおばちゃんにだって内緒なのよ、、亜土夢お父さん知られて良いの、、」、「わかったよ、」

この様に、凜ちゃんお母さんと亜土夢お父さんは、自分達の娘が、世界トップレベルの医学博士だと言う事は知らない、、






冬将軍の季節、日本海側の大雪、、





夕方になると、、亜土夢が会社から帰って来ると、、お風呂を入った後で、夕食を作り始めた、、、

「ええと、、今日はおいしそうな牛肉が、あったから、すき焼きで、良いかな、、」

凜ちゃんお母さんは、、「うん、、亜土夢が作る物は、全部おいしいから良いよ、、」

「今夜は寒いし、、日本海側では、、雪が凄いらしいみたいだね、、関東の寒さもその影響なのかな、、、」


凜ちゃんお母さんも心配そうに、、「日本海側の県の人は大変だね、、そう言えば、ジュンさんの従兄弟は、新潟だったよね、、やっぱり雪は多いんだよね、、」

「そうだね、、新潟は豪雪地域だから、大変かもね、、、」

亜土夢は、ご飯を炊くと、、すき焼きの下ごしらえをした、、牛肉、椎茸、春菊、ネギ、しらたき、、焼き豆腐、、玉子、お鍋を用意して、「これで材料は全部だな、、」


亜土夢は割下を作ると、すき焼きの下ごしらえを作り始めた、、、、凜ちゃんお母さんは、リビングのテーブルに自動コンロなどをセットした


亜土夢は、すき焼きの下ごしらえが、出来るまでの間に、我慢できずに、缶ビールを1本開けて飲み始めた、、、

「ここのところ、忙しくて、土曜日はいつも出勤だな、、まあ、俺と春斗の会社だから、しょうがない、、かなり大きくなったし、凜ちゃんと2人で住んでた、ワンルームマンションの時とは、違う、愛や愛美もいるし、頑張らないといけないからな、、」


そう思っている、内にすき焼きの下ごしらえが出来た、、、

「あっ、、凜ちゃん、愛と愛美を呼んで来て、、もう少しで出来るから、、、」

「うん、、、わかった、、」

亜土夢が、すき焼きを、自動コンロにセットして、玉子や取り皿、ご飯を並べたら、、愛と愛美がリビングに来た、、、

「わあ~、、すき焼きだ、、パパ、、美味しそうだね、、」

「亜土夢お父さん、、今日は寒いから、ちょうど良いね、、愛も温かい物を食べたかったよ、、ありがとう、、、」

「お肉は、いっぱいあるから、、遠慮しないで食べてね、、」、「うん、、」


みんなは、すき焼きを食べ始めた、、、

亜土夢はニコッと笑って見ていて、、すき焼きを、少し摘まみに、またビールを飲んだ、

「亜土夢は、ビールが好きだね、、苦いのに、、、凜は絶対飲めないよ、、」

「そうだね、、凜ちゃん、お肉、いっぱい食べてね、、」、「うん、、」


夕食が終わると、、全員、リビングでくつろいでいた、、

愛と愛美は、あいかわらず、難しい本を読んでいた、、

亜土夢と凜は空間テレビで、ニュースを見ていた、、「わあ~、、亜土夢、、さっき亜土夢が言ってた雪だよ、、凄いね、、」

「そうだね、、温暖化なんて言って夏はかなり気温が高いのに、反対に冬は、氷河期みたいで、、豪雪の年が多いね、、」

「日本海側の人は大変だね、、」

「うん、、被害が出ないと良いね、、」

愛と愛美は、本に夢中になり、亜土夢と凜の話はあまり聞いていなかった、、、





再発しなかったステルス癌と疑惑





それから1週間後の金曜日、、学校、、

お昼休み、、愛と愛美、梓がテラスで昼食を食べていると、愛良が、来て、、

「愛、愛美、梓、、今おばあちゃんから、メールが来て、、お母さん、精密検査で、再発の兆候が無いって、癌は全て消滅したみたいよ、体力が、回復次第に退院出来るって」


愛達はニコッと笑って、、「良かったね、、愛良、、」、「愛良、、愛美は結構、頑張ったんだよ、、」、愛良はニコッと笑って、、「わかっているよ、、だって、誰にも治せない癌を、愛と愛美は治したのよ、、」

梓も笑顔で、「とにかく、良かったわ、、」

愛良は終始、ニコニコと笑っていた、、


その日、学校からの帰り道、、愛の、空間スマホに、葵のおばちゃんからメールが、、

「あっ、葵のおばちゃんだ、、ええと、、家に帰ったら、研究ラボの私の研究室に来てだって、、、」

愛美は、「えっ、、また、新しい発明品が、出来たのかな、、」

「わからないわよ、、愛美、とにかく、家に着いたら、葵のおばちゃんの、研究室にすぐに行くわよ、、、」


梓も興味津々で、「また、発明品の話しなの、、好きね、、私も葵のおばちゃんの発明品は気になるわ、、アバターセットみたいな、凄いアイテムなのかな、、、」

「梓、、まだ発明品の事とは、メールに書いてないよ、愛美が言ってるだけだよ」

「うん、、発明品なら、後で教えてね、」


愛達は、家の前で、梓と別れて、自宅のお屋敷に入って行った、、

部屋で、着替えると、すぐに葵のおばちゃんの研究室に向かった、、

隣の葵のおばちゃんの屋敷を抜けて、研究ラボのゲートをくぐり抜け、、広い研究ラボの中をエスカレーターロードで移動して研究ラボの中央の研究室に着いた、、、


認証システムで中に入ると、葵のおばちゃんが待っていた、、、

「あっ、愛、愛美、いらっしゃい、、」

「葵のおばちゃん、何か発明したの、」

「愛美、、そんな事、メールに書いて無かったわよ、、葵のおばちゃん、何か用事なの」

「、、、そうね、、奥の、会議室で話そうか、、今は私、1人だけど、、」


3人は奥の会議室に入った、、、

葵のおばちゃんが、困った顔で話を始めた

「ええと、、、率直に聞くわ、、愛、愛美、あなた達、、私に隠し事をしてるでしょう」

愛と愛美は、困惑して、、「えっ、、葵のおばちゃん、、どう言う事なの、、」

「科学大臣よ、、聞いたわよ、、」

愛美は苦笑いをして、、「あの、親父、しゃべったな、、あれだけ口止めしたのに、」


愛は葵のおばちゃんに、、「例のステルス癌の治療の事ね、、葵のおばちゃん、お友達のお母さんを、どうしても助けたかったのよ」

「そうよ、、どうして内緒でやったの、、、まあ、あなた達は、医学博士で、医師免許は持っているから違法じゃ無いけど、、まだ、治療法も見つかって、いないのに、私の発明品、癌治療最新装置も、もう少しかかるのに、、どうやったの、、、」


愛は決心して、、「葵のおばちゃんの発明品を使ったのよ、、それで治療したわ」

「えっ、、、何、」、愛美はニコッと笑って

「アバターセットよ、、愛が作った小さな乗り物を試験するのに梓に小さなアバターになってもらった時に、梓が言ったのよ、自身が小さくなると全て大きく見えるって」

愛も、、「それで、これを上手く使ったら、お友達のお母さんのステルス癌を発見して、消滅させれるんじゃないかって、、」


「えっ、、、そうかも、同じ様に小さくなれば、探しやすいわね、、」

「もちろん、身体に影響が無い様に、細心の注意はしたわよ、医療用のレーザーも、、ミクロサイズの乗り物を作るのは大変よ、」

愛美は困惑して、小さな声で、「愛、愛美が作った、大小変幻銃で乗り物ちゃんを、小さくしたじゃない」

愛は、愛美の言葉を無視した、、、


「でも、肺胞はたくさんあって、ステルス癌細胞を発見するのは難しいわよ、、、癌細胞だってかなり多いのよ、、」

「あっ、、今回は少なかったわ、」


愛美は、小さな声で、「えー、3千じゃないの、重力変換リング、レベル無限で分身したから1時間で済んだのよ、愛、聞いてるの」

「バカ、、重力変換リングの事も大小変幻銃も、葵のおばちゃんに知られても良いの、」

「あっ、、それはまずいわね、、」

葵のおばちゃんは、「愛、、ステルス癌細胞を、どうやって探せたの、、、」

愛は、コンパクトボックスから、スマホ型、CTスキャナーを出すと、、、

「これよ、、簡易型CTスキャナー、と言っても、医療用CTより、全然性能は上よ、ピンポイントで、ステルス癌の位置を教えてくれるわ、、、赤い点でね、、、」


葵のおばちゃんは驚いて、、「ええと、そのCTスキャナーも驚いたけど、何、その小さなボックス、、どうしてそのボックスより大きなCTスキャナーが出てくるの、、」

愛は、まずいと思って、、「ええと、、これはまた、別の時に話すわ、、」

「愛だって、墓穴を掘ってるじゃない、」

葵のおばちゃんは困惑して、、「えっ、、これ、昔見た様な、、夢、、そうだ、、凜ちゃんに話した、夢で見た、、女の子が使ったやつと、似てるわ、、どうして」


愛美もまずいと思って、「葵のおばちゃん、夢の話は良いよ、、それより、ステルス癌の治療の事でしょう、、」

「でも、リアルなのよね、その子は、名前を愛美と言って、お姉ちゃんは、愛で、お父さんは亜土夢、凜ちゃんお母さんを人間にしてって、、不思議でしょう、、」

「葵のおばちゃん、夢の話しでしょう、、、タイムマシンでも無いと無理だよ、おじいちゃんのあれだって動かないし、、」

「そうね、、、有り得ないか、、本当にリアルな夢ね、、、」



葵のおばちゃんは、呆れた顔で愛達を見て、

「まさか、人間の体内に入って、ステルス癌を治すとは、、あれ、大昔にこんな映画があった様な、関係ないわね、まあ、アバターがやったし、とりあえず、再発はしてないって、科学大臣も言ってたわね、、あっ、お友達のお母さん来週には、退院するそうよ、」

「うん、、もう友達から、聞いたよ、、」

「はあ~、あなた達の発明品には、驚くわ、まあ、世間には発表出来ないアイテムが私もあるし、亜土夢や凜には内緒でしょう、」

「うん、そうだよ、、葵のおばちゃん」

「わかったわ、、とにかく危険な事だけはしないでよ、、内緒にするから、、」

「うん、、葵のおばちゃん、、大好きだよ」

「私も、好きよ、、、」


愛と愛美は、モヤモヤしていた、「葵のおばちゃん、ごめんね、、内緒事ばかりで、、、言えない発明品がてんこ盛りだもの」

「そうよね、、重力変換リングや、タイムボックス、ピンポイント探索機、転送機、など、過去で会った事も、隠し事がいっぱいあるわ、、話せないよ、、」

「亜土夢、お父さんには絶対知られたくないもの、、葵のおばちゃんは絶対に言わないと思うけど、、」、と小さな声で呟いた、、、






急に舞い込んだ、事件、、





その時、葵のおばちゃんの空間スマホに着信があった、、、

「あっ、、科学庁から、電話だわ、、はい、えー、、、そうなの、わかったわ、これからすぐにそちらに行きます、、、」

愛は心配そうに、、「葵のおばちゃん、、科学庁で、何かあったの、、、」

「うん、、ほら、今年は日本海側で、記録的な大雪でしょう、、」

「あっ、、、何か、亜土夢お父さんと凜ちゃんお母さんが、言ってた様な、、、」


「科学庁で、、その異常事態を調べるため、全国にある、小さな観測研究所に情報確認の為に、科学者を派遣したらしいの、、まあ、フルオートや、AI管理で、無人の研究所が多いけど、、」

「ええと、、それで、どうしたの、、」

「今朝、、新潟の山間部の観測研究所の場所で、最大の雪崩があって、、研究所が、完全に埋もれてしまったみたいなの、、」

「えっ、、、派遣された科学者は大丈夫なの、、」、「ええと、、雪崩の範囲が広すぎて、特定が出来ないみたいなの、、、生体反応は、ステルスシステムのお陰で、探索出来ないわ、、情報漏洩対策がこんな事になるなんて思って無いからね、、」

「えー、、、ダメじゃん、、」

「とりあえず食糧と、空気発生装置はあるから数日は持つけど、、問題は、電気ね、発電システムが、ちゃんと動いているかしら」


「葵のおばちゃん、、派遣された科学者は、何人なの、、」、「ええと、男の人が2人と女の人が3人よ、、確か、、じゃあ、私は科学庁に行くわよ、、愛達はどうする、、」

「ええと、、、葵のおばちゃんだけで、解決するわよ、、大丈夫よね、、」

「そう、、また、何かあったら、連絡するわ、、じゃあね、、、」

葵のおばちゃんは、研究室から、あわてて出て行った、、愛達も、自宅に戻った、、


愛達は、自宅に戻ると、すぐに研究室に、向かった、、すると、そこに、梓がいた、、

「あっ、、帰って来た、、愛、愛美、葵のおばちゃんの用事は済んだの、、」

「うん、、発明品じゃ、、なかったよ、」

「そうなの、、で、どんな用事なの、」

愛美は怒った口調で、、「あの、科学大臣の親父のせいだよ、、」


梓は困惑して、、「えっ、、、何で、愛美は怒っているの、、愛、教えて、、」

「ほら、、愛良のお母さんの癌治療の件だよ、、科学大臣に、治療する事を話したでしょう、、葵のおばちゃんにしゃべったらしいのよ、、それで、、いろいろと、まずい事を聞かれたわ、、全部は話していないけど」

「そうなの、、しょうがないわね、、科学大臣が、口利きをしないと、あの病院での治療は、スムーズに出来なかったから、、」


「梓、、どれだけ、私達があの親父に貢献しているか知らないの、、そのぐらいやってあたりまえだわ、口止めしたのに、あの親父、ペラペラとしゃべって、、」

「ええと、、愛美、この国のお偉いさんなのよ、、親父の連呼は止めてね、、」

「良いんだよ、、そのくらい、、私達の講義の生徒の1人だから、、、」


愛は、、不思議そうに、、「ところで梓、、その為だけにここにいるの、、、」

梓は、思い出した様に、、「あっ、、忘れるところだわ、、依頼よ、、」

「えー、、、またなの、、次から次へと、絶えないわね、、誰よ、、」

「同じクラスの、杉下栞(しおり)ちゃんよ、、、」

「えー、栞ちゃんなの、、近所の、、」

「そうよ、、さっき空間スマホに着信があって、、お願いが、あるって、、私が、愛達の家に行くと言ったら、、栞ちゃんも、話しを聞いて欲しいから、、行っても良いかって、、、どうする、、愛、、愛美、、」


「うん、良いわよ、栞ちゃんは、近所だし、中学から同じクラスだから、全然良いわよ」

「愛美、、来るのは良いけど、、研究室は、ダメよ、、梓、以外は、この研究室の中の秘密を知らないからね、、こんなアイテム見たら驚くわよ、、」

梓も、、「そうよね、、私はもう慣れて、驚く事は無いけど、、それでも、たまに、びっくりするわよ、、、じゃあ、栞ちゃんに来て良いよって、連絡するよ、、」


梓が、連絡すると、愛達は、栞が来るのを部屋で待っていた、、、

愛達の部屋のドアが開くと、凜ちゃんお母さんが、栞を、部屋まで連れて来た、、

「栞ちゃん、、ゆっくりしていってね」

「あっ、、ありがとうございます、」


愛達は、テーブルを囲んで座ると、、

「ええと、、愛、愛美、突然でごめんね、」

梓が、、「ええと、、栞、、相談って、何なの、、話して、、」

栞は、神妙な顔で、、「ええと、、私にお姉ちゃんがいるのは愛達は知ってるでしょう」

「うん、、知ってるよ、、律(りつ)ちゃんでしょう、、」

「確か、、大学卒業して今年から、科学庁に勤めてるのよね、」


「うん、、愛達のおばさん、、佐々木葵さんに憧れて、科学者を目指して、猛勉強して、、やっと今年、科学庁、科学環境課に入れたわ、、本当は、葵さんみたいに、AI中央局で、科学者になりたかったみたいだけど」

梓は優しく聞いた、、「で、、相談って律ちゃんの事なの、、」


栞は、険しい顔で、、「あのね、今朝、、科学庁から、電話が、あって、お母さんが受けたけど、、どうも、お姉ちゃんが、出張先で事故に巻き込まれたみたいなの、、」

愛と愛美は嫌な予感がして、、「ねえ、栞、律ちゃん、科学庁環境課って言ったけど、、まさか、律ちゃんの、出張先って新潟の山間部の観測研究所じゃないよね」

栞は驚いて、、「えー、、愛、どうして知ってるの、、そうよ、、一昨日から、今年の日本海側の異常な大雪のデータを観測研究所で調べるために、、5人で出かけたみたいよ」


梓は、愛達に、、「ねえ、、愛、愛美、それがどうしたの、、」

「梓、、今、さっき、葵のおばちゃんに研究室で聞いたのよ、、科学庁から、電話があって、、その観測研究所が、今朝、、大規模な雪崩で埋まって、、捜索、出来ないって、」

「えっ、、、科学庁でも探せないって、どういうわけ、、、GPSや、生体反応で、探せるでしょう、、」


愛は困った顔で、、「今は、、国の重要な施設は外部からの情報漏洩を、避けるために、葵のおばちゃんが発明したステルスシステムで守られているの、、位置情報や、生体反応など、ありとあらゆる物を遮断するのよ、、それが今回、仇になったわね、特殊な手段じゃないと連絡すら出来ないのよ、」


栞は、険しい顔で、、「えっ、じゃあ、、お姉ちゃん達が埋まっている、観測研究所は、探せないの、、」

「愛、愛美、、どうなのよ、、」

「今、葵のおばちゃんが、その事で、科学庁に行ってるわ、、どうなったか聞いてみるか、、」、「愛、、お願いね、、、」

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