第23話
冬休みが終わり、莉子と里子は学校の教室に戻ってきた。新しい年が始まり、クラスメートたちはお互いに年賀状を渡すのが恒例行事になっている。教室は冬の冷たい空気の中、温かい年始の雰囲気で満ちていた。
莉子と里子は、授業の合間に教室の隅で集まり、お互いに笑顔で年賀状を交換することにした。莉子は手作りの年賀状を取り出し、里子に差し出す。手書きの文字と、旅行中に撮った写真がデザインされたカードには、心温まるメッセージが書かれていた。
「里子、これ、今年の年賀状だよ。旅行中の写真も入ってるんだ。楽しかったね。」莉子は、少し照れくさい様子でカードを渡す。
里子はそれを受け取ると、目を輝かせながら開けた。「わぁ、素敵なカードだね!この写真、すごく良い思い出だよ。」
里子も自分が用意した年賀状を取り出し、莉子に渡した。こちらも手書きのメッセージがあり、二人の友情や旅行の楽しさが伝わる内容だった。
「莉子への年賀状だよ。旅行の写真も添えてみたんだ。これからもよろしくね。」
二人は互いに年賀状を見せ合いながら、冬休みの思い出やこれからの一年の計画について話した。教室は静かに、しかし温かな雰囲気に包まれ、クラスメートたちもそれぞれ年賀状を交換しながら笑顔を交わしていた。
「今年もたくさん楽しいことしようね。」莉子が言うと、里子もにっこりと笑ってうなずいた。「うん、絶対に楽しい一年にしよう!」
年賀状を交換した後、莉子と里子は再び学校生活に戻りながら、これからの一年に期待を膨らませていた。冬の寒さが続く中、二人の心は暖かい思い出と新しい目標でいっぱいだった。
心の青空、ふたりの夏 紙の妖精さん @paperfairy
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