第32話忌まわしき男よ
「見える!見えるぞ貴様が!!」
「それ、、俺対策の奴だな。てか俺専用じゃね?」
瞳に遺物を取り付け、忌まわしき男の存在をハッキリと捉える
「てか!お前の剣!俺奪ったはずだろ!なんで2本目あるんだよ!!」
「これか、これ、、お前の口車には乗らんぞ」
剣を振るい。数十個を超える斬撃を飛ばし続ける
「ッチ!自慢話でもしてくれたら時間が稼げたんだがねぇ」
「・・・」
本当に忌々しい、我の攻撃を軽々と避け続けている
誠に不愉快!!
「貴様を殺すにはもっと大量に、多く攻撃しないと行けないみたいだな!!」
背に装備している腕で剣を握り、口では魔法の詠唱を開始する
「うるさいぞ。沈黙せよ」
コーーン!
「・・・」
声が一切出せなくなる
「・・・」
「ヤバくないそれは!!」
破残の球体を数十個出現させ、我の周りに展開し続ける
忌まわしき男の勝利条件は、封印を解かれること
我の勝利条件は、封印が解かれる前に奴を殺害することだ
殺害しやすくする為に、魔物も呼んだ
人を殺害し続けた
新たな遺物すらも生み出した
「だが、まだ足りんか!!」
「!!」
奴を殺すには!世界を滅ぼすほどの力を用意する必要があるみたいだ!!
「全は我」
「ガッチガチの詠唱!」
「一は我」
バキィン!!
忌まわしき男は、我を中心に高速で回転している破残の球体を
避けながら、投げナイフを当てて来た
ただそれは結界に阻まれた
「一にして全」
「止めれねぇ!!」
「全にして一」
魔力が体中に迸る。体が震え始める
「全こそ我、一こそ我!!世界すらも創造する破壊の王!!」
詠唱が
「王こそ我!!」
完了した
「ハハハハ!!アハハハハハ!!!ようやくだ!ようやく忌まわしき男を!!」
地上は巨大隕石が落ちたのかと思うほどに、崩壊していた
街一つ、いや都市一つが地図から消えた
王たる一撃、その威力は本当に凄まじかった
「だが、俺には届かなかったな」
「ナ!」
空中から!我よりも高い位置から!忌まわしき男が剣を振り下ろしていた
パリィン!!!
「ウーーーン!!やはり物理!重力は偉大だな!!」
「ハァアア!!」
魔力を放出し、忌まわしき男を引き剥がそうとするが
「俺は今、お前に触れた。弾けねぇぞ。弱体化しまくってるお前じゃ」
魔力が乱され、魔力が上手く放出、出来ない
「離れろ!!」
「うおっと!力は流石に雲泥の差だな。一発貰ったら死にそう!」
現状、奴は数歩ずつしか空中を移動できない
「ッチ!」
だが、奴にとってはそれで十分だ
我が今すべきことは!
「ウザイな。お前」
「貴様にろくな遠距離攻撃が無いことは分かっている。結界が復活するまで、逃げさせて貰う」
距離を取る。それが最善だ
空中での機動力は圧倒的にこちらが上だ
だが、小回りはあちらの方が上。そんな奴に近接戦を挑むほど我は愚かではない
遠距離攻撃も放たない。奴の回避力を考えると容易に避けるだろう
魔力の無駄だ
「前よりお前賢いな。俺は若干ムカついてきたよ」
「・・・・」
忌まわしき男の仲間はいまだに来ていない
というか民間人すら発見出来ていない
魔物は我が消し飛ばした。増援が来るのには時間が掛かる
大技を撃つのには少し早かったか?
いや、もう一度放たれる魔力量はある。落ち着け、焦るな
忌まわしき男は目の前で、何度もジャンプし、空中に留まり続ける
それが非常に不気味だ。罠の可能性すら頭に過る
だが、我も動かない。時間経過で有利になるのは忌まわしき男だけではない
我もだ
「王よ。俺が今何考えてるか分かるか?」
「分からんな。貴様の様な狂人の考えは」
「火力と機動力と火力が足りないなって考えてる」
バキィン!!
投げナイフが結界に弾かれる。結界が再生した様だ
「今は勝てねぇよ。これ」
忌まわしき男は天を見て、諦めた様子を見せる
「ならば首を差し出せ。一撃で葬ってやろう」
「何を言ってるんだ?差し出す訳無いだろ。今は勝てないと言ったんだ」
忌まわしき男は自身の口に指を突っ込み
指輪を取り出した
「!!」
その指輪を見た瞬間、嫌な予感が背筋を襲った
剣を振るったが、遅かったようだ
「アッハ!」
狂気的な笑顔を浮かべた男が、我の目の前に現れた
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