第11話

ある日、すずか、は体調が悪く午前中から保健室で休息を取っていた。


学校の保健室。温かい光が差し込み、静かな空間に柔らかな風が通る。すずかはベッドに横たわり、顔に不安の色を浮かべてた。


仁奈と知は昼休みに、学校の購買で買ったパンや飲み物を手に、保健室に向かっていた。ドアを開けると、すずか、が寝ているのが見えた。二人は優しく声をかけながら、すずか、のそばに座った。


仁奈 「すずか、大丈夫? これ、お昼に買ったパンと飲み物だよ。」


知 「無理しないで、少しでも楽になればいいけど。」


すずか、は目を開けて、二人の心遣いに微笑んだ。しかし、顔には疲れが見え隠れしていた。


すずか 「ありがとう…。でも、なんで女子だけこんなに辛い思いをしなきゃいけないんだろう?」


仁奈 「生理は体の自然なサイクルだから、辛いこともあるよね。でも、すずかがどれだけ大変か理解して、サポートするのが私たちの役目だよ。」


知 「そう、つらい時は一人で抱え込まずに、頼っていいんだよ。私たちがいるから。」


すずか 「でも、それでも不公平に感じる。なんで女性だけがこんなに辛いの?」


仁奈 「そう感じるのは理解できるけど、生理は女性の体の一部として自然なものなんだよ。でも、辛い時に誰かに支えられることで、少しでも楽になるかもしれないよ。」


知 「私たちができる限りサポートするからね」


すずか、は少し安心した様子で、パンを取りながら深呼吸をした。


すずか 「ありがとう、仁奈、知。皆がいると心強いよ。」


仁奈 「それが私たちの役目だよ」


知子 「ありがとう」


その後、三人はしばらくおしゃべりをしながら、すずかが少しでも気持ちが楽になるように話を続けるのだった。

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