第2話 白い夢と黒い現実

ここからは僕ら双子の兄弟の話


僕らは夢霊町の隣町から里親の関係で

この街に来たばかりだ。


どうやらこの町には不可解な噂があるらしい

もちろん僕らはそんなの信じない。

僕らが信じれるのは互いだけだから。



僕はクロ 俺はシロ

僕らは2人でひとつ、昔からずっと


僕らは里親が決まりこの町にやってきた

僕らは2人でひとつ一心同体

里親もそれを理解して引き取ってくれた。



僕(クロ)はシロの苦手な科目が得意

俺(シロ)はクロの苦手な科目が得意

互いに苦手を克服するために今僕らは

沢山大きい図書館に来てる


放課後でも夕方の遅い方なのもあり

人は沢山居るがほとんどが

高校生や大学生ばかりで

小さい体の僕らは少し場違いな感覚だった


夜7時半頃

夏で日が落ちるのが遅いとはいえ

だいぶ空は暗くなってきた


シロ「クロ、そろそろ帰ろう」

クロ「そうだね、かあさん達が心配する」


2人で帰宅する途中

空から白い宝石? と 黒い宝石? が落ちてきて

2人の頭に直撃する



2人「ヴッ…痛い…」


シロ「なんだこれ…」

クロ「綺麗な石だね!」

シロ 「宝石か ?…これ、要るか?」

クロ「綺麗だし、欲しいかも!」



実はクロは小物やアクセサリー作りが好きで

この間も俺らの使うカバンに

おそろいのストラップを作ってくれた


クロ「前ブローチ壊れちゃったし作るよ !」

シロ「いいのか ?」

クロ「いいよ! お揃いのね!」

シロ 「そうか…」


シロは照れくさそうにそっぽを向く

シロとクロは2人で笑いながら帰宅した

その日の夜 クロの部屋から

椅子から落ちるような大きな音が聞こえた


シロ 「おい! 無事か ! 」


急いでクロの部屋に入る

白い光から出てきたクロの姿は

ハット帽と探偵のような服を着ていた



シロ「えーっと…何してんの」


シロがクロを少し引いた目で見る


クロ「わかんないけどシロもつけてよ」

シロ 「ちょ、待っ !」


シロ胸元にブローチを付けると

さっきと同じように光がシロを包む

目を開けた時のシロの服はクロとは色違いの探偵風の服を着てた


疑問よりも先に来る感想が2人とも1つ。


2人「「 なにこれめっちゃ可愛い… 」」



でも、その日からだった

深夜、誰かに起こされ黒い化け物と戦う

酷く怖い悪夢にうなされるようになったのは

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