第1話 魔法使い?

ここ夢霊町には不思議な噂がある

深夜になると黒い化け物が街をうろつき

宝石やヒカリモノを盗むそうだ


まるでカラスみたい


「化け物か〜…

私は信じないけど会ってみたいかも」


私は星月(ホシツキ)あい 高校2年生で

夢霊町の私立の高校に通っている

隣で本を読んでるのは妹の星月めい

私の1つ下で 同じ私立に通っている妹だ

めいは1つ上の私よりもずっと頭が良いから

今日も寄り道しながら共に勉強をしている


高校の帰り道の会話


あい 「ねぇめい〜!」

めい「どうしたの、あい姉」

あい「帰りに商店街の横の駄菓子屋寄ろ!」

めい「あい姉この間も寄らなかった?」

あい「美味しいお菓子あったの!」

めい「仕方ないな〜…w」

あい「やったぁ!」


夕暮れの眩しい日差しの中

足早に商店街に向かい歩いた

すると普段見かけない小道があるのに気づく


あい「ねぇ、めい、こんな道あったっけ」

めい「え、なにこれ昨日来た時は無かったのに」

あい「気になるから行ってみようよ!」


あい はめい の返事を待たずに手を引き

道の方に走る


めい「ちょ、あい姉?!」



そうして私たち二人は

普段は無い謎の道に足を踏み入れた



道少し歩いたところ大きな廃工場があった

なにやら廃工場の方から

女性が叫ぶようなもめるような声が聞こえる


あい 「めい、行こう!」

めい 「う、うん」


廃工場の入口を入った所には人影があった。


そこには水着のような服を着た女性と

小さなぬいぐるみのようなものが

なにやら喧嘩のようなことをしている。


女性はぬいぐるみ ? を突き飛ばしたあと

私たちに気づき焦ったように逃げていった


ぬいぐるみ?は怪我したのか

地面にうずくまり苦しんでいる。


好奇心旺盛なあいはなんの警戒もせず近寄る


あい「ねぇ!、大丈夫?」

?? 「え…?」


ぬいぐるみは自身を リリ と名乗った


リリ「うん、平気ありがとう。」

あい「ほんと? よかった! 」


ふたりが話している頃

めいが口を開く


めい 「ねぇリリさん、さっきの人は一体?」


リリが忘れてた!と言わんばかりにハッとする

そして用意してたかのように

淡々と、冷静に "ほとんど"の全てを話した



自分が天使である事

さっきの女が敵であること

この町での出来事があの女のせいで起きた事

この町を守る魔法使いになってくれる人間を

1人で探していること



それを聞きあいが心配そうな顔で話す


あい「居ないなら私がなるよ!魔法使い!」

めい「あい姉?! だめだよ!」

あい「なんで?」

めい「ただの高校生だよ?私達」

あい「でも守りたいよ!私!」

めい 「でも…あまりにも危険な気が…」

リリ「じゃあ試しになってみる?」

あい「いいの?!」

めい「えぇっ?!」


リリは

あい に ハートの形の宝石?の髪飾りを

めい に ダイヤの形の宝石?の髪飾りを



リリの指示通り髪飾りを付けると

白い優しい光が髪飾りから溢れ

あい と めい2人の体を包む


2人「眩し…くない?!」



光が髪飾りに戻りゆっくりと目を開けると

さっき来てたセーラー服とは違うような制服

そしてめいの手には辞書のような

とても大きな本があった



あい「何この服可愛いー!」

めい「何この本…重い…」


リリが怪しく笑う


リリ 「これで正式に魔法使いだ!」



"これから"よろしくね!2人共!

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