キャラたちの心情描写が細やかで、それぞれの想いを知っていくほど胸に迫るものがありました。
転生ものはたくさん読みましたが、前世の記憶が朧だと、前世の人物であってそうじゃない……今を生きる別の人間です。
もう一度、好きになって欲しい。けれど前世の私ではなく、ちゃんと今の私を。
そんな友那の気持ちが切実で、そこから想いが絡まってすれ違ってしまう。
そんな切なさがぎゅっと詰まった素敵な物語です。
友那を取り巻く友人たちや元先輩も凄く魅力的!
それぞれ皆が違った恋の苦しみや想いを抱えながら、友那の恋路に関わってきます。
あの日、一緒に見られなかった花火。
友那はまたぴろりんと見ることができるのでしょうか。
友那とぴろりんの掛け合いが楽しかったりと、どのセリフもすごく良い。
最後まで作者様の抜かりない筆力が発揮されており、読了後も素敵な余韻に浸っています。
幸薄だったぴろりんと、ぴろりん大好き!な友那のこの先の人生が、幸せいっぱいでありますように。
主人公のめぐみは幼なじみの冴木裕史と花火の約束をしていたが、
恋に発展することなく、めぐみは事故にあって死んでしまう。
時は経ち。めぐみが転生して渡瀬友那として高校生になると、
前世で幼なじみだった冴木裕史に出会う。高校教師になっていた。
生徒と先生。
タイミングが悪いことに友那にはやっと片思いが実った彼氏がいた。
(この彼氏クズ……ゴホンッ。いえ、何でもないです)
友那の中で前世の記憶はおぼろげだ。
もう昔の記憶は忘れた方がいい。
でも冴木先生はまだ独身。
本当に先生が前世の幼なじみなのか気になる。
そもそもめぐみは幼なじみが好きだったどうかも分からない。
やめようと思えば思うほど惹かれしまい募る思い――。
などなど前世が絡んで、もどかしい恋にじれじれきゅんきゅんします(*^-^*)
一方、冴木先生も友那に何か思うことがあるのか……。
そわ香さまの作品はコメディ寄りですが、
今回は友那の心の機微がせつなくて瑞々しく描かれているので、
女子にはたまらないです。
それにコメディは封印していないので、
二人の会話がかわいくて面白くて笑ってしまいます。
自分がまだまだ未熟だった青春に戻ったような
ヒリヒリするような気分に浸れました。
ラストまで読んでほしい! おススメします(´っ・ω・)っ📚✨
『事故で亡くなった女の子が生まれ変わり、前世の幼馴染と再会して恋に落ちる』
物語のあらすじを読んだ時、このお話は「幸せなラブコメ」なのかな? それとも「時すでに遅しの悲恋」なのかな? と想像をかき立てられました。
ラストまで見届けて感じたのは、本作は「幸せ」も「切ない」もどちらも味わえる豊かな作品だということです。
主人公の友那は快活な高校生。誰もが応援したくなる明るい女の子。
対して、前世での幼馴染である冴木先生は、常識と包容力を兼ね備えた大人の男性。(かっこいいのですが決して完璧人間ではなく、生徒からは「冴木なのに冴えていない」などと言われてしまうところも好きです)
脇を固めるお友達も、愉快だったり、どこか憎めなかったり。
どうしようもない悪ーい男も出てきますが「振り切れすぎていっそ清々しい!」なんて思えるかも⁉︎
とにかく、登場人物たちに個性があって魅力的です。
ですが、主人公たちがキャラクター的に素敵だというだけでは終わらないのです。
友那は前世の記憶の影響で冴木先生に興味を持ち、深く知り合うようになっていきます。
最初はグイグイと踏み込んでいくのですが、やがて先生への恋愛感情に気づき、先生が友那を見る眼差しに込められた前世の自分への思いにあれこれと葛藤し……という、心の機微が鮮明に描かれていて、大変引き込まれます。
表面的な喜怒哀楽にとどまらない感情の追い方が丁寧で、説得力があって、時に詩的な表現が美しくて……。
作者様の作品は他にも拝読しておりますが、どの作品でも、「心」の描写が本当に素敵です。
私、本作を推しておりますが、むしろ作者様も推しています!(照)
人の心は複雑で、だからこそつながり合った時には大きな喜びが生まれる。
巧みな描写ゆえ、そんなことをしみじみと感じさせてくれる切なく幸せなラブストーリー。
最終章はきっと泣きます……!
ぜひご一読ください!
「ちょっと気になる、っていうだけで、別に好きとかじゃ……」
過疎化する村で、ぼんやりと「都会に出たい」と考えて過ごしていためぐみ。
ある日彼女は幼なじみの裕史と花火を見に行く約束をしていたが、事故で命を落とす。
時が経ち、めぐみは『渡瀬友那』に転生し、千葉県で生まれた。
そんな友那の前に現れたのは、『サエキ先生』。
年下だった裕史とは違い、彼は十五歳年上の先生となっていた。
友那の想像では、すでに奥さんも子どももいて、順風満帆な幸せな生活を送っているものだと思っていた。
ところが、『サエキ先生』はそうは見えない。
――この人は感情を抑えて、丁寧語で話すことで、人と距離を置いている。
前世の幼なじみである彼に元気づけようと考える友那。
彼女は自分が『めぐみ』であることを伏せたまま接する。だがそれは、彼が好きなのは幼なじみの『めぐみ』であって、教え子の自分ではなくて…
この物語は主人公二人のお話だけではなく、周囲にも歴史があり、物語がある。
恋愛の皮を被った支配や暴力であったり、ただスリルを楽しむ為だけに相手を利用していたり。立場によって、周囲を傷つける恋もある。
誰かに傷つけられたり、傷つけたり。自分を大切にしたり、投げ捨てたり。それぞれがそれぞれの人生を歩む。
はたして彼女は、今度こそ一緒に花火大会を見ることが出来るのか。
花火を見に行こうと幼馴染に誘われながらも、その前に十五歳の生涯を終えてしまった及川めぐみ。
新たな人生で前世の幼馴染だった人と再会できたものの、生まれ変わりだと正直に話しても、信じてもらえる訳がありません。
かつて一緒に過ごした思い出を忘れてほしくはないけれど、渡瀬友那としての今の自分を見てほしい。そんな過去と現在の板挟みになりながらも、大好きな人にアプローチを続けていきます。
前世で叶わなかった恋をもう一度。
先生と十歳以上年の離れた生徒との関係という、恋の難易度が前世より上がっている中で、どのように距離を縮めていくのか。もどかしい恋の進捗を見守っていってください!
のどかな山村で生まれ育った、幼馴染の裕史とめぐみ。
めぐみは裕史に密かな好意を抱き始めるも、裕史の引越が決まってしまう。
離れ離れになる前に、裕史から花火に誘われる。
花火の約束を楽しみにしていたのに、めぐみは交通事故で命を失ってしまう!
そして15年後……。
めぐみの記憶を持った少女、友那は、高校教師と生徒という関係で裕史と再会し、裕史に恋をする!
このイントロダクションだけで、すごく興味をそそられます!
しかし、教師と生徒が恋をすることは倫理的にNGですから、一筋縄ではいきません。
果たしてこの恋は成就するのか!?
天真爛漫で可愛らしい友那も、裕史も素敵です!
特に、真面目で冴えない先生として描かれますが、人間として素敵なのです!
そして何と言っても、友那の複雑な恋の機微が、とても繊細に丁寧に描かれてとても読みやすいです!
作者様の恋愛小説の技巧が素晴らしい!
文句なしにおすすめです!!
主人公渡瀬友那には前世の記憶がある。不慮の事故により十五歳で死んでしまった及川めぐみの記憶。家族と過ごした記憶、思い出、そして、隣に住む幼馴染と花火を見に行く約束も。果たせなかった記憶を抱え、友那は高校生に。その、高校の教師の一人、冴木先生は幼馴染と同じ名前で――
前世の記憶を辿りながら、冴木先生への感情にヤキモキする主人公がとにかく可愛い。それも、十五歳差の先生と生徒。背徳感があるような、だけども前世の記憶に揺らぎたくなるような。
もどかしい距離感がとにかく焦ったい。くっつけと念じつつ、いやくっ付いたらだめだろと相反する考えに悩まされることは間違いない。
とにかく最後まで読んでほしい。
焦ったい。けれども、高校生の恋に青春に。きゅんきゅんする要素も色々。
おすすめです。
生まれ変わりからの再会で恋をした幼馴染はなんと自分の高校の先生──という、一見分かりやすそうで実はなかなか展開の難しいお話を、流れるような文章でユーモアを込めて描かれています。
前世の自分と現在の自分というはざまで葛藤する主人公の気持ちが、手に取るように伝わります。それと同時に、相手である先生の繊細な感情の動きにも注目したいです。それは主人公とは反対に残された者としての虚しさ、寂しさ。それにとらわれて生きていること。それを現在の主人公がどんなふうに変えていくのかも読みどころです。
残した者と残された者の思いが通じるのはいつなのか。
甘酸っぱさと切なさがいっぱいの青春ラブストーリー。読後感も幸せな一作です。
先生と生徒の禁断の恋って、いや、この作品はそんな不埒な物語じゃないんです。純愛です。
まず、ヒロインの友那が元気でかわいくて、突っ走りがちの女の子。
相手の先生は、常に冷静で物静かで、大人な男性です。
物語では、彼女が「めぐみ」という高校生で亡くなった子の生まれ変わりであること。めぐみが恋した相手が、いま、友那の先生として出会ってしまったことです。
まるで、運命のように出会いますが、ふたりの歯車はうまく噛み合いません。
そんな二人の物語は紆余曲折の果てに……。
ラストシーンには深い感動が待っています。
どうぞ、お読みください。
前世の記憶を持つ女子高生友那は前世で交流のあった歴史教師の冴木先生の事が気になって仕方ありません。
その想いは、徐々に恋へと進展していくのだが……。
という、ここまではよくある先生×生徒の恋愛ものです。
が、この作品は一味違います。
先生と生徒の間に、確実に壁があるのです。
それは、倫理観という壁です。
良くある溺愛ものでは、先生と生徒は秘密の関係になり甘々な時間を過ごします。
が、この作品ではそれはタブーとさえ見られている関係なのです。
実際の世界では、そうじゃないですか。先生が生徒に手を出したら懲戒解雇です。下手したら逮捕されます。
それをリアルに描きつつ、なおかつジレジレでキュンキュンなストーリー展開なのです。そこには作者遊井そわ香様の文章の巧さがあります。
「そうだよねぇ。そこは大人としてはそうなるよねー」
「そうだよねぇ。そこは受験生ならそうなるよねー」
って、うんうんと頷きながら読んでしまいます。
それでいてキュンキュンする場面もあったりするものだから、もう、ね。
ジレジレは物凄く感じますし。
とにかく没頭して読める作品です。倫理観に抵触する表現もありません。倫理的にアウトな人間はきちんと成敗される作品です。
オススメです。ぜひご一読いかがですか?
主人公の及川めぐみは、冴木裕史と花火大会を見に行く約束をしますが、果てせぬままに事故で死亡。しかし、渡瀬友那として生まれ変わった先で、めぐみの記憶を思い出します。さらに、15歳年上の教師となった裕史と再会する、という物語です。
だれることなく読み続けられる描写が美しく、ついのめりこんでしまいます。
無気力感が漂うようになってしまった裕史ですが、めぐみへの想いを拠り所にし、それに殉じて生きるしかなかったのではないかなど、想像が膨らみます。
11話時点ですが、裕史はめぐみと友那のどちらを見ているのか、もし、裕史が二人を重ね合わせたとしたらどのように折り合いをつけようとするのか、個人的に注目です。