32.火を

もうすでに何者かであるのに 別の者になるなど不可能だ

そう信じて疑わない僕の生き方は 傍から見れば フラフラしているように見えるかもしれない

でもそうではない そうではないのだ

ということを あなたには言わない 決して

あなたにどう思われようと

生き方についてとやかく言われようが

僕は もうすでに何者かであるのだから 何か纏わせようとしても 忽ち燃え上がる

今日も 明日も 明後日も 同じ火を灯し続けるのだ

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