工業高校
1915年に設立された伝統ある高校に通っていた。
その響きは、格式と誇りを感じさせるものだったが、現実は少し違っていた。
僕のクラスでは、まともに学ぶことができなかった。
教室は常に騒がしく、先生の声は雑音にかき消された。
先生もまた、伝える気力を失ってしまい、独り言のように授業を進めていた。
この地方は、めったに雪が降らないため、雪が降った日には教室内が大騒ぎになった。
バケツで雪を持ち込んで、教室の中で雪合戦が始まったこともあった。
その様子はまるで当然の行いのようで、誰も止める者はいなかった。
ある日、校内に消防ベルが鳴り響いた。
次の瞬間には、知らない先生が僕たちの教室に飛び込んで来ており、「お前ら、いい加減にしろ」と怒鳴られた。
ところが、僕たちはきちんと着席していたため、このクラスの生徒が犯人でないことは明らかだった。
教室中に笑いが広がり、その先生はさぞ悔しかったことだろう。
そんな学校生活の中でも、特に体育祭で僕たちのクラスが全学年で一番の成績を収めた時には、一斉に歓喜の声を上げ、興奮して飛び跳ねるほど盛り上がった。
伝統ある高校にあって、「史上最低のクラス」と言われたこともあったが、悪いクラスではなかったように思う。
しかし、1年生の頃に泣きながら両親に「高校を辞めさせてください」と頭を下げたことは、やはり嫌な思い出でしかない。
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