私が、辛かったこと、少しだけ重たいから、持って欲しい。

受験お疲れ様でした。

君は私の受験期を見たことがあったから、私がどこまで受験に弱いかをわかってくれていたと思うけど、私にとっては初めてみるきみの姿が多くて私が不安定になっちゃうことも多くて申し訳なかったな。


こうしてお互いが忙しい時期になると必然的に会ったり、お話しする時間が短くなっちゃうから、どうしても「あなたのそういうところ、嫌なんです」って思ったり、余裕もないからそれが言葉に出ちゃったり、あなたが今一番辛くて大変なはずなのに、考えることを増やしてしまうようなことをして、困らせちゃったこともたくさんあったと思う。


私もね、君が頑張ってる時に、ちょこっと嫌なことがあったの


原因は、いつも些細なことだけど、その割にお互い苦しそうな喧嘩を私の家族はするの。

いつもはね、すぐに2階に行ったり、聞こえないように誰かと話したり、イヤホンをしたりする。でも、今回のはちょっとできなくてね、


二階に行くためのリビングのドアが塞がれちゃって、

そのドアのすぐ下でうずくまってるお母さんを何度も何度も罵声を浴びせながら蹴ってるお父さんと、苦しそうに心臓を抑えながら悲鳴をあげてるお母さんを

目の前で見て、聞いて、その場で動けなくなった。

なんだか、小さい頃に見た喧嘩の光景と、今の光景はまた違って見えて、

その五感で感じたもの全部頭に残っちゃったんだ。


いつもは、あぁまたやってる、やだな。で済んでいたものが、

今回のはね、ダメだったんだ。受け流せなかった


その後何とか2階に行けて、でもしばらく経った後両親も2階の階段の近くでもめ合ってるのを見て、久しぶりにいてもたってもいられなくなって止めに入ったの。

そんなことしても無駄だって、絶対に止められないってわかってたの。

もう、何年も、何十年もおんなじことをしてきたから。


その時に、つい言葉が強くなっちゃって、

誰に向かってそんな口聞いてるんだって言われながら頭を叩かれたの笑


この人はなんでいつも頭ばっか狙うのかなってすごく恨んだ。

顔とか、腕とか、あざがもっと目立つところを殴ってくれたら、警察も動いてくれたのかなってそれも何十年も思ってた。


今まで、これが私の普通なんだ。って受け流して、諦めて、忘れていようとしていたことがね、一気に今この出来事だけで全部引き摺り出されて、全部ダイレクトに体にのしかかってきた気がしたの。


喧嘩が落ち着いたその日の夜中、

なんでこの人たちは一緒にいようと思ったのかな。

ここに好きとか愛とかそんな感情はあるのかな。

みんな、一緒に暮らすようになったら、ちょっとの価値観の違いだけで、こんなに苦しい思いをお互いしなきゃ行けなくなるのかな。

私がもし、私の好きな人と一緒にずっといるってなった時、私は穏便に、冷静に話し合って、仲直りして、また好きって思えるようになるのかなって、思ったんだけどね、

いや、無理なんだろうなって思っちゃったの。

私はあの人たちの子供で、怒るとすぐ感情的になるところも、口が悪くなるところも、全部あの人たちに悔しいけどそっくりだから、

私も、自分の大切な人を傷つける人になるんじゃないかって、それが一番怖くなった。


なんだか本当に恐怖の密度が大きかったのか、今まで大丈夫って乗り越えてきたものが急に怖くなって、


好きって言われることに、少し恐怖を感じていたときがあったの

2、3週間、くらいかもしれないけど、

好きって言われても、言おうと思っても、喉がきゅって締め付けられて、ひどい時は息がしづらいかもと思ったこともあった。


そういう話をした時、少し喧嘩っていうか、嫌な気持ちにさせちゃったと思う、

ごめん。


でも、そこで君が冷静にしっかり話を聞いてくれて、話してくれて、すごく安心したし、すぐになんとかしないとって罪悪感を感じてたから、すごく力が抜けたの。

ありがとう。


いつも、俺はそんなことしないって言ってくれるし、私だってそんなこと「する人だなんて微塵も思ったことないよ。でも、人なんていつ変わっちゃうかわかんないから、だからね、怖くなる時があるんだ。どうしても。

君がどんなに優しい人なのか知っていたとしても。思っちゃうの。



なんでそのまま忘れればいいものを今また掘り返してるかって話なんだけど、


一人であの光景を抱えるのが怖くて、

すごく申し訳ないんだけど、少しだけでいいから、持ってもらいたいと思っちゃったので、ここに書いときました。


ごめんね重たくて。

なるべく、持たせないようにカクヨムに吐き出してるんだけど、

もしかしたら私が辛いの耐えきれなくて、君にこれをよんで欲しいって言い出すかも。


その時は、もし心に余裕が余ってたら、

怖かったねって慰めて、次会った時に、優しめにぎゅーして欲しいです。

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