もしあえてその人生を選んだのなら。
この前なんとなくTwitterを眺めていたらネッ友の一人が
「話したくてももう話せない人はいますか」
という投稿をしていた。
そのすぐ後の投稿に
「俺は19歳で色々失って、ネッ友の人にその年代の人が多いから失言とかしてる人見るとおいおい〜、笑って思う時がある笑」
みたいなことを話していたのを見て、
あぁ、その気持ち少しだけわかるなと思ってしまった。
もちろん私はまだ16年とちょっとしか生きていないし、彼自身ではないから本当に上から目線なことを今から言うことは自覚している。
でも、話したくても話せなくなってしまった人なんて聞いて何も思い出さないわけがない。
小中とそばにいてくれた親友は、今ではひとり疎遠になりつつある。
ずっといっしょなんてそんな夢物語は存在しないと思っていたけれど、
ふとすれ違った時に振り返るのが私だけなのはいつも辛いし、
駅で目の前のホームにいても、見てみぬふりをするようになってしまった。
今まで何年も仲良くしてくれていたネットの友人も、もうすっかり連絡が途絶えてしまった人なんて何人もいる。
もう割り切れているけれど、家が目の前だった私の唯一の幼馴染。
小さい頃に何も言われず遠くへ引っ越してしまった時は、悲しかったなあ、
今はどうしているかな。
あの頃の私は優柔不断で、人と違うことを恐れて、何をするにもあなたの真似をしていたね。
もう真似しないでって怒られたこともあったっけ笑(確かにあれはうざかったよなごめん笑)
あなたはもしかしたら私のことが嫌いだったかもしれないけど、
私はあの頃なんでも話せる唯一の親友だったよ。
思い出せばキリがない。楽しかった思い出も、もう思い出したくないことも、本当にたくさんある。
私は、小さい頃家庭のことが一番のストレスで、一番居て辛い場所だった。
だからか、小学校は楽しくて仕方がなかった。
でも6年生で初めて友達から省かれ、人から拒絶され、周りの目を気にするようになってようやく、色々なことが見えるようになってしまったのだと思う。
親は、なぜこんなに不仲なのに離れないのだろう。
もしかしたら、私がいるから離れられないのかもしれない。
父は、なぜこんなに感情の制御ができないのだろう。
父方の祖父母が原因だったと聞かされたこともある。
なんでみんな私を省いたのだろう。
明らかに場違いで浮いていた私を離して、他の仲良くしている子の元へ返すためだったのだ。
なんで頭のいい学校をそんなに勧めてくるのか、
そのほうが金銭的に余裕ができて心臓が悪い母や祖母に治療費を残せるから。
でも大学を選ぶ時になってなんで急に私立でもいいと言い出したのか
姉が働き始めて私の学費を支えてくれようとしているから。
全部、いろんなことの裏が見えて、辛かった。
私は知らない間に守られていた。知らない間に誰かが辛い思いをしていた。
全部知ってしまったら、それを受け入れるために私はどんどんいろんな対応を覚えた。
期待したら裏切られた時に辛いから何も期待はするな。
周りをしっかり見て、身の程を知れ。
素の自分を罵られるとダメージが大きいから優等生でもなんでも演じればいい。
勉強すればみんな喜ぶんだからとりあえずペンを持て。
大人は知られたくないことだらけだから余計な詮索はするな。
全部全部、知って覚えている時は辛いことしかなかった。
でも少し大人になると、みんな同じなのだということに気づいた。
みんな、どんな人でも影の部分があって、悩み事を持っている。
そんな人たちと自分を毎回重ねては、
そんな顔しないで。そんなに思い詰めないで。
そう言いたくなってしまう。
でもその度にあの頃の私が叫びたかった反論が蘇ってきてなんて声をかけてあげたらいいのかわからなくなってしまう。
でも、知っているから、少しはその荷物を持てる。寄り添える時もある。
昔私はひとりだったけど、同じような思いをしているあなたは今ひとりじゃないよって教えてあげられる。
そう考えると、今までの最悪な経験も報われてくれる気がした。
私の推しがこの前のライブで言っていたことは今では私の教訓になっているのだが、
『なんで私だけって思ったことは何度もある。でも、それがもし、私が生まれてくる前に何かを自分自身に学ばせたくてあえてそういう人生を選んだのだとしたら、少しは楽に生きられるかなって思った。』
『死にたくて泣いたんじゃなくて、死ねなくて泣いた日を知っている人たちに、逃げ道を作ってあげたくて、この歌を書きました。』
本当にこの言葉に何回も救われている。
いつもありがとう、あなたの言葉のおかげでいつも頑張れてるよ。
だから、その言葉を借りて、もっとたくさんの人に希望を持ってもらいたいと思ってるよ。
だから、私も、みんなも、頑張るよ。
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