Strange act.3

さて、顔合わせと初の組手から数日経った。

7人は、ローテーションで組手をしている、高校の雑務処理と並行して。

そんなある日、教室に向かって来た稲瀬から急な依頼が……、


「密狸、今回は少し違う雰囲気のものだ。

……、って他のメンバーは?」


稲瀬の表情もいつになく真剣な感じだ。


「と、言いますと?

後、皆さんは見回りです。」


そう問いかける、密狸。


「密狸、データをそっちに送っているから、確認をしてくれ。」


「了解しました、先生。」


1分くらいで稲瀬の言っていたデータが送られて来た。


「解析結果が出次第、他の者にも情報共有も頼んだ、密狸。」


「了解しました。」


見回りをしている数人にも情報は共有された。

だが、密狸以外のメンバーは……、

「手が離せない。」や「今は、無理。」と言う返信が来たのである。

「……、やれやれ。 私は戦闘自体、専門外なのですが。」

そう呟く、密狸。

「けれど、全くのお荷物ではないんですよね……。」

そう狙撃銃の手入れをし、そして……、


「それにしても、まさか……。 こんな時代に、……。 まぁいいです、さっさと片をつければいいので。」


そう言いながら、密狸は的確に目標の犯人3人に麻酔弾を撃ち込み、ことを広げる前に

終わらせた。


その後、犯人ら3人は見回りから帰ってきた有栖達に発見されて、警察のもとへと送られた。


〜狸の少女は、知略を尽くして戦場を見る……。他の者はどの様に戦場を見ていくのか……。〜

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