strangeAct.2

有栖達6人は、体育館に着き準備運動をする。

その最中に担任教諭の「稲瀬」も合流する。


「さて、組手をしてもらうのだが"有栖と龍成"は今回だけ見学だ。」


そう言われた有栖と龍成の2人。


「……先生、その理由はどうしてさね?」


少し不服そうに言う、有栖。

稲瀬は少し考えてから、


「……そうだな、お前ら2人とこいつら4人のパワーバランスが釣り合わないのが"ひとつ"。

そして、今回はこの4人の実力を"観る"ためでありお前らの実力は知っているのが"ふたつ"。

そして、有栖……。

お前に我慢を覚えるための"みっつ"だな。」


と言った。


「……分かりました。」


と大人しく従った。


(にしても、"ハーヴェスト"……。

どっかで聞いたような、そうでも無いような?)


そう思った有栖。


そして、4人の組手の時間。


組み合わせとしては"鵺とエレーナ"、"密狸と天羅"と言う感じである。


「ふむ、"鵺"の使用するのは"普通の大きさの竹刀"さしずめ、普段から使用しているのは"太刀"か"打刀"だなぁ。

それに対して"エレーナ"は、……、"木偶の人形"か。

一方の"天羅と密狸"は……、」


と4人の使用武器を冷静に分析している、稲瀬。


(んー? "ハーヴェスト"、それに"人形"……、あッ!)

「思い出した、さね。 "ハーヴェスト一族"で"人形遣い"の子が居るってお母さんが言ってたけど、まさかその子が"エレーナ"だとはね……。」


そう、呟いた有栖。


──この7人が集まった時"物語の歯車"が徐々に動き出す……。

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