後書き
ここまでお読みくださりありがとうございました。
完結した当時、小説家になろうの活動報告で後書きを書き残していたことをすっかり忘れていました。なので、今さらながら追加します。
「黒猫ニャン太郎」は、二作目「画面の向こう側」と同様、僕が処女作「Walk Hand in Hand」を執筆している最中に構想が浮かんだ物語です。しかしながら、作品の完結を先に目指したいと思った結果、うつ病なども災いして、実際に書き始めるのに五年ほどの歳月がかかってしまいました。
今こんな話をしても未練たらたらでしかないのですが、僕は「Walk Hand in Hand」の締め方に結構満足しているのですが、それでも目新しさがないので、日の目を見ることは厳しいのかなと半ば諦めています。かと言って、「Walk Hand in Hand」と向き合い続けてきた十年間は決して無駄ではないとも思っており、例えるなら「自分の武器がひのきの棒から鋼の剣にグレードアップするまでの期間」だったのかなと捉えています。
何度も書き直しをしてその場を足踏みしていた僕に、「ブタマン(旧名)は全く前進しようとしない駄目なやつ」と言って縁を切ってきた人がいます。このことについて、僕は今でも後悔や反省をしていませんし、むしろ正しかったと思っています。僕はマシンガンの弾みたいに数打てば当たる感覚で小説を書いていないし、書きたくない。ホールインワンを狙うつもりで、その時に出せる精一杯を込めて丹念に書いているんです。
今回の「黒猫ニャン太郎」も、コメディではあったものの、誠心誠意を持って書いたつもりです。今までスライムにしか通用しなかった攻撃が、じんめんじゅくらいには通用するようになった程度の手応えを感じているのですが、いかがだったでしょうか?
小説家になろうさんではないサイトでのコンテストになるのですが、僕が応募しようとしているコンテストでは、要望すれば評価シートを頂くことができるとのこと。その評価を経験値ポイントとして吸収し、後続の作品に生かしていく所存です。当面の目標は、コンテストで何かしらの賞を頂くこと! 佳作でもいい! 楽しむことを忘れずに歩んでいけたらなと思っています。
「黒猫ニャン太郎」の応募が終わったら、次に書きたい物語がいくつかあります。いじめなどによって崩壊してしまう兄妹の話だったり、親や会社に圧をかけられてやりたくもない仕事を続けている人気アイドルの話だったり……いや、暗くないか。気持ちとプロットが整ったら執筆を始めていこうと思っています。そして、過去作も含め、僕の書いた物語が誰かの目に留まり、心の片隅に残ってくれることを祈ります。
では、後書きもこの辺で……マイクラのアップデートを満喫するぞ~!
黒猫ニャン太郎 阿瀬ままれ @asemamire_m
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