第16話 月 日 (お正月のくうき)

2025年になりました。今年もゆとりのある心で平和に石ころをやさしく蹴り、花を編みたいと思います。皆さまにとって、笑顔あふれる素晴らしい一年になりますようにお祈り申し上げます。今年もどうぞよろしくお願いいたします!


お仕事が終わり、各方面の忘年会でそれなりに弾(はじ)けました。大事な客人を招いた個室での出汁しゃぶのコースはお料理が絶品でした。


一方、仲の良い友達と集まった荒くれた飲み会は細かいことを気にせず、みんなの今の気持ちを共有出来て楽しかったです。


大晦日は好きなことして過ごしました。お酒を飲みながら少々贅沢な肴を用意してゆったり。年越し蕎麦は、最強どん兵衛(という商品名)。


元旦からラジオのハガキ(メール)のネタを書きまくり、お雑煮を作って、ゲームのコントローラーを握る。


ゲームの話です。ティアキンで取れそうにないオブジェクトをハンドを使って無理やり引きちぎる、という非生産的な行いブームが到来しています。ハテノ村にある学校の鐘を引きちぎる。空島の物を飛ばすやつの回転させる軸を引きちぎる。ありとあらゆる動かせないものを動かそうとする謎の挑戦。(まあ、実際にはプログラム上、引きちぎることはできないのですが・・)


そして朝と夜が逆転し、朝寝て、気づいたら暗くなっているという。いけませんね。


これを書いている今、既に窓の外は暗い空に薄い陽が差し込み、じわじわと乾いた冷気が漂ってきています。


いつも細かい、やりたいことが集積している僕は、年末年始の大きなお休みは、特に特別なことはしない。したい事をじっくり楽しむ。大きな計画を立てたり、誰かを招待することもない。


結局、年賀状を一枚たりとも書かなかった。年賀の挨拶はスマホで完結する。でも、仕事場(お客様含む)から年賀状来ていて・・・どうしよう・・・。


お雑煮は好きなのでたくさん作ってしまい、お餅を沈めて美味しいなあと最初はなっていたけれど、だんだん飽きの色が滲んできました。


牛丼とかカレーとか食べたくなるも、まだ一歩も外出なし。初詣、行きたいけれども、この連続した自由な時間が貴重過ぎて、籠り正月となっている僕です。


休みが終わったら、無数の予定が押し寄せ、重苦しい会議が重なり、無表情の上司は何もせず、同僚たちは嘘みたいな笑顔を見せる。きっと忙しい。


カクヨムという場所を知って、短編小説を書こうと思い色々な事をメモるのだけど、ちゃんと書いたことが無いため、中々進まないのです。でもそれでも進めていきたいな。


エッセイも、自分の不平や嘆息や弱音を供養させるタイプの構造は取りたくないと思う一方で、現実は楽しくポップな事ばかりではないので、書ける時に書けたらいいなと思っています。


この年始のこの時間。ある意味、何もしない日々。誰も僕を必要としない日々。電話は鳴らない。メールも無視。飲酒と暴食も怒られない日々。最高のお正月です。

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きょうのおこない にこにこ先生 @Fourteenth_Century_Sky

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