バットスナイパー 宇宙世紀100年代前半
地球防衛軍基地内、
23G小隊隊長のレイは多方向からのAIの同時襲撃とソルドコピーAIの抗戦に関するレポートを別室で作成してる為4人しかいないが。
「…しかしまさか宇宙にはあんなに恐ろしい事が遭ったとは」
スレイドが天井を見上げて言った。
少しでも逃避して起きたい事があればしておきたかった。
「…恐ろしい事…かなら眼の不自由なスナイパーなんて信じられるか?」
「「「え?」」」
数秒の沈黙の後、
「無理が有る筈だろ?」
「そうですよ」
「間違い無く一発も当たりま…」
「そうだ…普通なら当たらない…だが奴はやってのけた、音でな」
ケネス=ヤマダは昔の事を話した、
昔FBIに居た時の事。
無線で男性2人が何者かに射殺された。
被害に遭ったのは日本料理店の店主とその1人息子、
その店とはライバル関係の日本料理店を一定時間毎に万単位で増える借金と嫁ぎで潰そうとしたらしくいよいよその時のだったのだ、
ケネスは急ぎ現場に駆け付ける最中、問題の被害の遭った店店主達の家の向かいの廃ビルの出入り口にサングラスをかけて大きな鞄を入れた男の人が降りて来た手に白杖を地面に付きながら、
『狙撃地点が判明した、向かいの廃ビルだ!』
「了解」
ケネスは男の肩に触れて言った、
「すいませんが少し良いですが?」
男は振り向き言った、
「何ですか?」
「貴方が入ったあの廃ビルに用事が有った筈では?」
「それが何か?」
「巫山戯るのも…貴方があの廃ビルから狙撃したんだろ!」
「ならこれで本当に出来ますか?」
男はサングラスを外した、
瞳孔が無くほぼ真っ白な眼、
「な…」
「カラーコンタクトではありません、こんなんでは一発も当たる訳が無いです」
男は背を向けて去った、
後の検査で失明は証明された。
男が去った直後、
男の肩にケネスが掴み掛かったが外れた、
「どうしましたかな?もう容疑は…」
「そうでは無い絶対何か遭ったな、絶対に」
「…刑事の勘でしたか…ボディーカメラを外してるなら話そう」
その男…ジャック=バウザーは昔クレー射的の選手として活躍していた、
が彼の実力に妬んだ仲間に依って大会開始数分前、
薬物反応がでて失格と成った、
其れから落ちる所まで落ちて追われた。
所が彼の才能に裏社会の人間達の目に付いた、
其れからは彼は組織の忠犬と成って多くの人間をその手で殺めた。
この時は語って無いが女装コスプレをしていた組織のボスの姿を見た為に目を潰されたのだ。
目を潰さて組織を追い出された後。
不自由な生活をしているなか、
彼は有る疑問を感じた、
架空の存在である聖徳太子の様に多く人の声を聴き取り、
実在生き物である蝙蝠は暗闇でもぶつかる事無く翔ぶのは何故か?
そうした疑問と研究の結果有る事に気づき行き着いた、
「…そうして人の歩く音、触れる音を聴き分けて其処を狙い撃つ、この研究の応用での初めての依頼は同じマンションの隣の女子高生が殺しの標的であった、
詳しくは解らんが声から見てかなり悪質な苛めっ子だと分かるさ、
それで朝一番に出た所を拳銃で一発やったら一撃で倒れた。
あの後警察官にも同じ用に職質されたが無理が有ると分かったみたいでな。
あの親子も肥え太ってるし、人の上で贅沢三昧をしているのは確かだな、
軍の軍事パレードでの兵隊さんの足音を聞きゃ全員同じに見えたかと想ってるが、
俺に言わせりゃ緊張してるのと慣れてる奴とでは全然違ってやがる、だが車に乗られると全く分からんがな」
そう色々喋舌った後ジャックは去って言った。
「…それでケネスがしてほしい事のがジャックに義眼の提供だよな?」
「ああ…」
「だがそれだと真っ暗闇でも何処へ逃げ回っても必ず撃たれるのがオチだぞ」
「それは分かってる」
その後
ジャックに義眼が提供される事は無かった、
工事中の機械の振動で落下した看板の下敷きに遭ったのだ。
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