『桃太郎異聞』は、鬼退治の常識をくつがえす新しい桃太郎の物語でした。鬼を敵と決めつけず、対話と理解を通じて真の豊かさを見つける展開が印象的で、特に桃太郎の価値観の変化が心に残りました。共生や多様性の大切さをやさしく伝えてくれる、温かい一編でした。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(92文字)
昔話の桃太郎って実際はどんな話だったんだろう? 鬼とは? 犬、猿、雉って?そう思ったことはありませんか?この桃太郎異聞は、その説明を『こんな桃太郎物語であってほしかった!』という形で見せてくれます。読後感もおいしい。見事なハッピーエンドを読んでみませんか?
かなり短いので詳しく書けませんが、とても面白いです!起承転結やキャラ設定が非常に良く出来ています。桃太郎のアレンジも「こっちの方が良くね?」と思わせる位です。そして現代の発展途上国問題に似ていますね!読み応えスッキリの、空き時間にさらっと読めるショートが見たい方にお勧めです!
仰々しい描写もなくさくっと読める昔話の短編です。異聞と銘打ってあるだけあって、ひと味違う桃太郎をシンプルに楽しめます。何事も偏見は良くない――そう、改めて思うことができる作品です。文体も非常に読みやすいので、空いた時間にでも、是非お手に取ってみてください。
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