第62章 戦禍の再会
百里景砂が目を覚ましたとき、日はまだ昇っていなかった。それなのに、どこからともなくうめき声というか、病人の喚き声ともいえるような声が彼女の耳には入って来るのだ。
百里景砂は部屋にかけてあった紅色の外套だけを羽織って扉を開けると、その脇に丸くなっている菱珪玉を見つけた。
「菱公子?」
と、菱珪玉の体をゆすりながら百里景砂が問いかける。
すると、彼は閉じていた目をうっすらと開けて、気力が微塵もこもっていない声で言った。
「景砂さん、父が君を……も殺そうとしている。そ……れから、君は上官家にいない方がい……い。父の狙いは……上官当主だ。早く……百里家に戻るんだ」
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