第20話 PCX一人旅 山元いちご狩り

 今年最初のツーリングは近場となった。2月末にバイクに乗れるなんて珍しい。PCXでは初めてだ。先日まで寒気がおそってきて、雪かきに忙しかったのに、昨日から暖気がやってきて3月末の陽気になっている。やはり異常気象か?

 さて、最初のツーリングなのでまずは隣町のバイク屋さんへ向かう。オイル交換と点検をしてもらう。隣町といっても20km離れている。1時間弱で点検終了。心配していたバッテリーは問題なし。オイル交換をしたので、エンジン音も快調。(マフラーはMORIWAKIに換えてある)新しいPCX160はマフラー交換ができないとのこと。あの静かすぎる純正マフラーではバイクに乗った気がしない。

 昼過ぎ、目的地の山元町に向かう。大河原から角田の郡界トンネルを抜ける。グルーピングがきってあるので要注意だ。途中の杉林が色づいている。あと少しで花粉が舞いそうだ。私は花粉症ではないのだが、花粉がとぶ景色はぞっとする。

 亘理から6号線を南下する。昔、ダックスで東京まで走った時を思い出す。あの頃は交通量が少なかった。対向車を見ることも少なかった。なにせ50年前の話である。

 山元町に入り、高速道路をくぐった後に左折する。そして常磐線の線路わきに目的地の「山元いちご農園」がある。駐車場には10台ほど停まっているが、バイクはいない。受付でチケットを購入する。一人分2400円である。以前と比べれば値上がりしている。

 5号棟まで歩き、そこでチケットを渡し、容器と練乳を受け取る。入り口の近くには小さいイチゴしかないので、奥へすすむと5cm大のイチゴがゴロゴロ(ブラブラ)。真っ赤に熟したイチゴを食べると(あま~い)の一言。練乳がいらないくらいおいしい。ためしに練乳をつけてみると、練乳の甘さがじゃまをしているぐらいだった。制限時間は30分なのだが、20分でお腹いっぱいになった。

 スタッフにお礼を言って

「品種はなんですか?」

 と聞くと

「ベリーベリーとかもういっことか3種類あります」

 棚には品種名が書いてなかったので、どれがどれだかよくはわからなかった。でも、熟したイチゴは文句なしにおいしかった。2400円分はしっかり食べたと思う。


 帰路は風との戦いとなった。天気予報では風速5mと出ていたのだが、10mはあったと思う。橋の上で横風を受けてこわかった。買い物をして無事帰還。

 出発時刻 11時30分

 帰宅時刻 15時30分

 走行距離    90km

 消費燃料     2L(推定)

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