極北の開陽丸① 舞台「ISHIN」より

おおかみの代わりに生まれた増えた人間たちよ

Uボートはぷかぷか浮いてきた

すると東の海が荒れる

気持ちを一つに出来る

コンセントの穴に思い立って考える機会が番号通りに並ぶのは辛いよね、その子の帰郷はある至高と戦争の終わりを意味するように。


「船を襲うかわりに僕たちに広い砂漠があったのならば、そこには"夜明け前”の煙が立ち、五つの星が敵の目を欺いただろう」

「レモンの川の水がわたしの心を洗うのかしら」

「そうだね、また帰って来たらそうしようね、一番に!」


歴史家「かくて、船は一つ目の巨人を残して故郷へ帰っていった」

ツツ「おまんまがなくってご立派な名前だけぶら下がって、山一つ越すのに木ばかり見てんのかしら」

歴史家「どう思う。空が"火毛"を生やしてね、畠に行く暇がなくなったんだよ」

ツツ「あーあ、おれはもう寝るよ」

歴史家「青年たちが若衆宿から出るのは明日のはずだ」

ツツ「たまには外に出ようぜ、おやすみ~」


晴れ

思い出の城と砂の神殿がある。そこに素敵なリボンをつけた箱をもって婆やがせっせと歩いてくる。

門番「そこで止まりなさい。ご用件は?!」

婆や「おおこれは毎日ご苦労様です。昨日まで倅がこちらで奉公しておりました。名をば銀次郎と申します」

門番「その名を探している。悪いが両手を挙げてこちらに一歩ずついらっしゃい」

婆や「(声張って)♪緑に変わる景色に出かけておいで いーつも青かったから新しい息をついたときたまにガラス越しに見える人影のように、きっと風が吹くよ♪」

門番「院にご飯炊がなくちゃね!」

婆や「わたしもチョコレートあるんだからね!」

ツツ「窓をいっぱいにあけなさい!われわれは今日の魔法を壁に刻み、蔵を解き彼らに水を与えましょう!」


岩国領

「どだい、昨日も嵐かい」

「やあ うん、副総裁は江戸に見切りをつけた。佐賀がやらないとこっちも広島は遠いな」

「べらぼうなんだ。(広島)山県郡の青年を泊めたときも、累が及ばぬようになんていってたっけ」

「お主、ジョウイジョウイと雅楽様にしきりに文をしたため申していたな。こたびの広島表には公がおいでになるそうだ」

「藩公がか?!」

「うん」

「つまるところ、医的、おっと夷狄を駆逐して来るはずが、東西で考えの違いがあったとみている」

「〇◎探偵 よっ!それはここが山陽道に面するからだな」

「そうだ。うちも進んで学問に励む者は増えたが雅楽様の意思は消えてはおらぬ。何のために関所があんないいとこにあるんだい」

領主「蘭学は13代将軍があやかっている、こと軍事ならなおさらだ」

歴史家「殿 ちまたで噂が出ております。あの黒い船は鉄の塊だった。人力でないと煙を吐くこともしないで到底生まれもしない。潮と凪の生んだ、ぼくらが血と汗を拭って作った嵐の城。ひとたまりもなかった、木偶の坊の一種、時代を作るけど」

領主「うちの城は高いとこにある」

歴史家「そうでした。では、、金貸しの打ちこわしは五港開港で収まりましたか。今、この国で目指す光はどうですか。初めての製糸場の子どもを思い出して下さると幸いです」

歴史家「潜りは屍の朽ちぬ夢 列した人の水面はキラキラする 回らす歯車のうえ」


領主「藩論は変えられん。彼の強烈な感情の波に開国の風がずっと吹いていれば浪士の自由なクニヅクリ論は"ツミ"の余地を残した。江戸っこですら、赤報隊があるのだぞ」

「何度、脱藩を考えたんだ・・・」

領主「素材って、糸を染める時に髷をゆってる染めると最後まで頑張るとこのことなんだよ」

っていうか!!

・・・みんなここにいるよ」



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