第13話 窓の空


ぽつぽつ落ちる雨粒が

空の星のように見えたの

つーっと糸を引くように

流れ落ちていく流星と

つながっては離れてく

はかない星座の物語

夜の車窓に広がった

小さな宇宙を眺めるの


ぽつぽつ落ちる雨粒が

空の星のように見えたの

車のライトが反射して

まるで満点の星空

にじむ光に触れようと

手を伸ばしてはみるけれど

触れるのは冷えたガラスの

つるりとした感触ばかり





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