第133話 取説は起動の始まり
「んくっ……んくっ……」
「んぐっ……んぐっ……」
「……ぷはぁ~! おいしぃ~!」
「……無念!」
日も沈み切りそうな逢魔が時。
空は赤と黒の入り混じる不気味な色の下、そんなこと知ったこっちゃないと言わんばかりに盛況な宴が繰り広げられていた。
井桁型に組んだ巨大な焚き火の火勢もさることながら、盃を呷る鬼人の酒飲みスピードも中々だ。
宴が始まって早一時間。
にも拘わらず、すでに赤鬼が量産されて地面に転がっていた。控えめに言って死屍累々だ。俺達が命を懸けて守った里の有様がこれか……?
「お見事! これで嬢ちゃんの優勝ぉ~!」
そして、その惨状の中心に立つ我らがアータンだ。特大サイズの盃を掲げる姿からは、王者の風格がこれでもかと漂ってきている。
一方で一足早く地に伏した敗北者共は、同じ目線の高さになった仲間を鼻で笑っていた。
「ふっ、ハリがやられたか……」
「奴は酒豪四天王最弱……」
「だから四連戦の最後を任せたのに……四天王の恥晒しよ」
「恥晒しはお前らだよ」
力の優劣ある連戦で最後に最弱持ってくんじゃねえ。
「へぇ~、あれで一番弱い人だったんだぁ。
──私にはあまり差があるように思わなかったなぁ」
『ゔぉろろろろ!!』
あまりの隔絶した力を前に絶望した酒豪四天王が吐いた。こんな漫画のワンシーンみたいな光景初めて見たわ。
「これが真の勝利の美酒……か」
アータンはアータンで盃に残った最後の一滴まで飲み干し、以上の台詞を言い放った。風格が魔王のそれなんよ。
ってのは置いといて。
俺達は今、里の宴に参加していた。以前から話に聞いていた毎年恒例の祭とやらである。
内容としては、以前スーリア教国で参加した収穫祭とほとんど大差ない。来年の豊作や豊漁を願い、祝詞を上げて剣舞を踊り、最後には盛大に食事を楽しむという鬼人らしい豪快な祭りである。
「皆はっちゃけてんなぁ」
「それだけ楽しみにしていたということだな」
周囲の浮かれぶりを見たベルゴが同意する。
今年は金時の行方不明で随分先送りにされていた。待ちに待った祭とだけあって盛り上がりは凄まじいものである。
あっちでお酒。
こっちでお酒。
酒を飲む者。酒に飲まれる者。酒に溺れる者等々……一言で言い表すのであればハメを外し過ぎた大学生の飲み会だ。
「このお酒もおいしぃ~!」
「うぃ~☆ アータンちゃん飲めちゃう口だね~♪」
「おかわり!」
そして、アータンは尚もスズちゃん(銀髪ギャル鬼娘)と別の酒を呷っていた。まだ飲むんかい。
「若さって怖いわぁ~」
「……意外だな、ライアー。お前はこういう祭の時、真っ先にハメを外しそうな印象があるのだが」
「偏見だな。俺だって大人の酒の嗜み方──たまにはするさ☆」
「第百回! チキチキ相撲大会! 優勝者には豪華賞品をご用意! 参加者求む~~~!」
「っひょ~~~! やるやる~~~!」
「なんだ、もう酔っていただけか」
そりゃ酔ってますわよ。
始まって一時間だぜ? しかも鬼人製の酒精が極まった強いお酒。鬼松から作った松の実サイダーで割った梅酒なんて三杯空けている。とっくの昔にベロンベロンよ。
「おっ、間人のあんちゃんが参加か! いいのか? 恩人だろうと手加減しないぜ?」
「そいつはこっちの台詞だ。なんてったって俺は地元で開催されていたちびっこ相撲大会二回戦敗退の実績ぐぉおおお!?」
「勝負ありぃー!」
ベロンベロンにベロを回してくっちゃべってたら天地がひっくり返っていた。鬼人のパワーはヤベェ。
「ゔっ! 急に体が回ったもんだから胃の中身が……おろろろおろち!」
「はっはっは! 赤子と勝負してるような感覚だったわい!」
「ライアー、大丈夫か!?」
「ベ、ベルゴ……」
「どうした!? どこか打ったか!?」
「人間の未来を託し、た……──がふっ!」
「ライアーーーっ!?」
おおよそ相撲では聞かないセリフを吐いちゃった。胃の中身もだけど。
「お? 今度はアンタが相手かい?」
「いや。誘ってくれて済まないが、まずは仲間の介抱を……」
「なんだ、ビビったか」
「……なんだと?」
尚も俺を介抱してくれようとしていたベルゴであったが、酔った鬼人の煽りを受けるや否や、鋭い眼光を閃かせる。
「このオレがビビっている……だと?」
「仲間に敵討ちを頼まれたんだ。それで逃げるなんざ臆病者……違うか?」
「……成程。一理あるな」
バチバチと飛び散る火花。実際、傍らで燃え盛っている焚き火から火花が飛び散って鉄仮面の隙間から俺の顔面に……熱っっっづ!!
「いいだろう。その勝負受けて立とう!」
「それでこそ漢だ!」
すっかり火が点いたベルゴは、上着を脱ぎ捨て勝負に臨んでいく。その磨き上げられた肉体は鬼人の目から見ても見事なのだろう。感嘆の息を挟み、熱狂は最高潮に達していた。
「がんばえ~。俺は地べたの上から応援してるぞ~い」
「もぉ~、酔いつぶれている人多過ぎです……って、わあああ!? ライアーさん、どうしたんですか!?」
「辛い酸をペロペロ」
「辛酸舐めさせられたんですね」
観戦していること数分、酔いどれ共を介抱して回っていたアスがやって来た。
「聞いてくれ、アス。鬼人に相撲じゃ勝てねぇ」
「何を当たり前なことを」
「ワンチャンあるかなって」
「酔い覚ましのビンタなら承りますよ」
「おはようございます」
危うく平手打ちを食らう羽目に遭いそうだったので、気合いで酔いを覚ました。
アスのビンタは控えめに言ってヤバい。眼前に瞬いたお星さまが一瞬でぐるりと一周するのだ。アタイの首の骨はボッキボキよ。
「ぐぬぅ!?」
「あぁーっと! ここまで快進撃を続けてた間人が負けたぁー!?」
なんだか土俵が騒がしい。
ちらりと視線を向けてみれば、なんとベルゴが地に膝を突けていた。
ベルゴが負けただと……!?
しかし、相手を見たら納得した。
デカい、ただひたすらに。三メートルに迫りそうな身長の鬼人が両手を掲げながら雄叫びを上げ、己の勝利を周囲に知らしめている。
「ぐわっはっは! 間人にしちゃあ大健闘だったが、獄卒島の横綱のワイには勝てんかったなぁ!」
あのサイズ差は流石にベルゴでもどうしようもない。
だって身長の差が倍近いもの。罪化して魔人になったならともかく、素の状態で立ち向かえるはずがない。
だが本気で悔しがって拳を叩くベルゴは、俺達の方を見るや、アスの方に目を付けた。
「済まん、アス……お前が最後の希望だ!」
「えっ、わたし!?」
「今度はその子が相手か? いいどいいど! けどワイは女子にも容赦はせん……だから尻に触れても事故だどぉーーー!」
「不潔ですっっっ!!」
「どぅおおお!?」
「蹴手繰りが決まったぁーーーっ!!」
「違います、これは〈死の聖母〉と呼ばれる技です」
──決まり手
山のような巨体が宙で一回転し、背中から地面に叩きつけられた。
それをやってのけたのが我らのアスだ。柔よく剛を制すとは言ったものだ。二度と喧嘩売らんとこ。
「史上初の快挙だ! 獄卒島相撲大会で初めて、間人の優勝者が誕生したぁーーー!」
「ふんっ、他愛ない……」
「しかもめんこい女だ!」
「わたしは! 男です!」
名誉ある成績に間違いを植え付けられそうになり、即座に訂正するアス。
彼が男性だと聞いた瞬間、ショックを受ける鬼人が半数、何か新たな扉を開いてもじもじする鬼人が半数と言ったところだ。鬼人の未来は明るそうだ。
「よぉ、楽しくやってそうだな」
あっちゃこっちゃが騒がしい中、不意に近づく足音と人影。
地面に腰を下ろした彼は、俺の前に差し出した盃に瓢箪から透明な液体を注ぐ。無論酒だ。しかし、大衆酒場に出されているような安いエールではなく、今年の祭りの為に用意された上等な酒なのだろう。匂い立つ酒気もどこか爽やかだった。
「クロガネか。酒は足りてるぜ?」
「そう言うな。一杯付き合えよ」
「しょうがないにゃあ……」
現れたクロガネに勧められるがまま、注がれた酒を呷る。
香りはフレッシュ。それでいて繊細な味わいは、まるで日本酒のようだ。獄卒島では米を見かけないが、何かで代用しているのか、はたまたどこかで仕入れているのかもしれない。実際座敷牢でもおにぎり貰ったし。
それにしても……。
「はぁ……旨ぇ」
「気に入ってもらえて何よりだ。『恩人をもてなしたい』って、酒屋のジジイがわざわざ酒蔵から引っ張り出してきてたからな」
「あらら。そんな気ィ遣っちゃってもらって」
「遣ってなんかいねェさ。皆、アンタ方にゃ感謝してる」
そう言い切るクロガネ。
次の瞬間、彼の頭は深々と下げられていた。深く、深く。それこそ彼らの誇りでもある角が地面に擦れてしまいそうなくらいに深く。
「……改めて礼を言わせてくれ。民を、里を。皆を救ってくれてありがとう」
「いいよぉ。俺達はやりたいことやっただけだしな」
「ふっ……むしろ気ィ遣わせちまったか?」
「んなことないさ」
こんなに豪勢な食事を振舞ってもらえただけで、今までの扱いと苦労とトントン──いや。
俺の腰にぶら下がったコイツを加えれば、むしろプラスだ。
「本当に良かったのか? 金時。贋作とは言え、俺にくれちまってよ」
「族長の決定だ。誰も文句は言わねェよ」
「それがあるからか?」
「そうとも言えるな」
クロガネの背中にある身の丈の巨大な大太刀。
金時と同じヒヒイロカネで打たれたそれを、クロガネは徐に手に取るや、感慨深そうな面持ちを湛えた。
フェルムが製作した完全オリジナルの武器だが、先の奉納の剣舞においても、金時に代わって抜擢されていた。
「金時を取り返せなかったのは業腹だが、代わりに俺達は新たな宝を手に入れた。鬼人と間人……昔みたいに二つの種族の架け橋。それがこの宝刀──新しい時代の象徴だ」
間人が打った刀を鬼人が使う。
確かに二種族の友好の証としては、この上ない存在だ。
「そう遠くない未来、この里からも鬼人は居なくなるだろう……ああ、勘違いするなよ? 後ろ向きな意味じゃあない。間人と一緒に生きていくなら必然ってだけの話だ」
「〈色欲の勇者〉の時代もそうだったな」
「ああ……言われてみればそんな話も聞いたことがあるな」
魔人は血の濃い方の特徴が現れる。
元より適応能力が高い鬼人族であれば、他種族よりも間人に近しい見た目に変わる速度も速いだろう。
「なんにせよ、俺達が生きてきた証は違う形で受け継がれていく。この刀を打ち上げた技術が良い例だ」
「だな。こんなに立派な鞘も作ってもらってよぉ。……プロポーズは成功したみたいだな?」
「! ま……まあな」
実に見事な熊の彫刻が彫られた大太刀。銘は『金太郎』だったか。
『金太郎』と言えば酒吞童子退治で有名な『坂田金時』の幼名。要は『
由来は兎も角として、銘を刻んだのも彫刻を彫ったのも、名実ともに獄卒島一の鍛冶師に成り上がったフェルムだ。
そんな彼女より金太郎を託された時、クロガネは感極まるがままプロポーズをしたという事実は、最早獄卒島では専らの噂となっていた。
……なのだけれども。
「フェルムの奴め……意味も知らずに了承してやがったとは」
「大事。3Wayコミュニケーション」
「意味は分からねえが言いたいことは伝わってくるな」
そう、それこそ3Wayコミュニケーション。
相互確認って大切なのよ。
たしかクロガネはフェルムに『鞘を作ってくれ』と言ったらしい。
これは鬼人族風の『毎日味噌汁を作ってくれ』なのだが、そのニュアンスを知らないフェルムはたんに鞘の作製を依頼されたもんだと勘違いし、了承してしまったらしい。
だのに、浮ついた周囲の反応を不審に思い始め、クロガネに確認を取ったとのこと。
うん、控えめに言って公開処刑。
異文化コミュニケーションって難しいね。
「こちとら一世一代の告白決めたと思ってたんだ! それをなんだ!? 後から解説って……!」
「いいじゃん。結局オーケー貰えたんだし」
「……」
まだ何か言いたげにもごもご口を動かすクロガネ。
そんな彼の視線は、里の住民と共に宴を嗜んでいる一人の女性の方へと向いていた。
「……まあ、それもそうだな」
「じゃあ今日は盛大に飲み明かすとしようぜ。クロガネとフェルムの婚約を祝って、乾杯ぁーーーいっ!」
「お、おい! 声がデケェよ!」
『乾杯ァーーーい!!』
「てめェら、どこから!?」
俺が盃を掲げて乾杯するや否や、どこからともなく鬼人たちが現れる。
全員すっかり酔いどれの赤鬼と化しており、主役のクロガネにダル絡みを始めた。
「クロガネの兄貴ぃ~。末永くお幸せになぁ~!」
「ああもう酒臭ぇ! ありがとうな」
「結婚したのか、俺以外の奴と……」
「てめェは俺のなんなんだ? さっさといい嫁さん見つけろ」
「おれにも言ってくれよぉ~。『俺の鞘を作ってくれ!』ってよぉ~」
「やかましい。てめェの股にぶら下がってる短刀は元から鞘付きだろうが」
「おい。それは一線越えたぞ?」
酒に酔った挙句、元より血の気の多い鬼人と来た。
売り言葉に買い言葉であっという間に殴り合いの喧嘩が始まる。しかし、それらも彼らにとっては祭りの行事。神輿を担がぬ喧嘩祭。拳で打ちならぬ腹太鼓と怒号の音色こそが祭囃子になり得るのだ。
「クロガネぇ! お色直しの時間じゃあ!」
「上等だ! てめェの不細工面も男前にしてやるぁ!」
あーもうメチャクチャだよ。
仮にもこの宴、クロガネとフェルムの祝言も兼ねてんだろ?
「おーいフェルム。お前の旦那を中心に大乱闘が始まってるぞー?」
「ウハハ! やれやれぇー!」
「駄目そうですね」
もしかしたら旦那が殴られ烈火の如く怒り狂うかと思われたフェルムであったが、むしろ盃片手に鬼人の殴り合いを肴に楽しんでいた。
こうでなければ鬼人の嫁は務まらない、そういうことなのだろう。
しかし、雲行きが怪しくなってきた。
激化の一途を辿る殴り合い。最初こそクロガネともう一人の鬼人を中心としていたはずが、いつの間にやら酔っ払い共が参戦し、無差別かつ大規模な大乱闘へと発展していた。
「クソォ! なんだってこんな無意味な戦いを……もうやめろぉー!」
「ちょっ、ライアーさん!?」
止めてくれるな、アス!
大乱闘への招待状はお前らだけのもんじゃねえぜ!
参戦! ライアー!
「グリフォ~ンパン゛チ゛ッ゛!?」
「脱落早っ」
右ストレートを繰り出そうとしたところ、そこへちょうどよく振り回された裏拳が俺の鉄仮面を殴りつけた。
独特の浮遊感。それ感じた直後、数メートルほど吹き飛んだ俺は近くの民家の壁に激突した。完全敗北だ。目の前に場外カットインが見えた気がする。
「あっ、ヤバいタイプの眩暈と吐き気がする。助けて」
「酔っ払いはこれだから! ほら、診療所行きますよ!」
「助かるカラカル」
「やかましいですよ!」
「カル~」
──
なんて吐き気を紛らわせる思考を巡らせている間にも、アスはお姫様抱っこで診療所まで運んでくれた。危ない。俺が男の子だったらこんな綺麗なシスターさんに惚れてしまっていた──いや、駄目だな。このままだと薔薇の花が咲いてしまう。
俺が女の子だったらこんなカッコいいシスターさんに惚れてしまっていた。
……おかしいな。性別的には健全なはずなのに、なぜだか百合の花が咲き誇りそうだ。おかしいねぇ。
「すみません! 酔っ払い一名追加で!」
「あいよ。そこに投げといて」
「はぁい!」
「え、嘘? ホントに投げる奴居るぅ~~~あ゛ぁ゛い゛っ゛!?」
嘘。
怪我人を布団に放り投げるようなシスターさんはシスターさんじゃない。ガサツなシスターなんてお断りよ。
「お前……後で覚えてろよ……!」
「ほら、〈
「全身」
「手遅れですね」
「見捨てないで……」
お願いだから。
頭の中身が手遅れなのは認めるから、それ以外は見捨てないであげて。
そんな俺の想いが届いたのか、アスは渋々治療を始めてくれた。やっぱり回復系の魔法が使える人間が居ると安心感が違う。
こうした感覚は他の種族にも通ずるものがある。鬼人族の祭りが診療所を埋め尽くすほどの怪我人やら酔っ払いを出すのも、治療できる魔法を使える人材が居ればこそ。居なかったならもうちょっと大人しい祭りになっていただろう。
「まったく……毎年毎年ヤんなっちゃうよ。こっちの苦労も知らないで」
「心中お察しします……」
「今年はお嬢ちゃんが居てくれるだけでマシさ」
「アハハ……」
そう語るのは獄卒島唯一の医者である老鬼、ナマリ婆だ。
「お~い、ナマリ婆! こいつも頼んまあ!」
「中は満杯だよ! 表に捨てときな!」
「ナマリ婆! こいつ頭から血ぃ流してる!」
「どれ……なんだい、薄皮一枚切れてるだけじゃないかい。酒掛けて止血しときな!」
「ナマリ婆!」
「ナマリ婆!」
「ナマリ婆!」
「じゃあかしぃ! 殺すぞ!」
医者だ。一応。
下手に怒らせたら殺されそうだから大人しくしておこう。喧騒に満たされる診療所に横たわりながら、俺は心にそう固く誓うのだった。
「……あ」
「ライアーさん? どうかしました?」
「あの子は?」
診療所を見渡して思い出した。
俺の問いにアスはうーんと唸り、あくせく動き回るナマリ婆に目配せする。それに頷きを返すナマリ婆。いつの間にそれほど意思疎通を図れるようになったか気になるところではあるが、あらかた俺の治療を終えたアスは立ち上がる。
「こっちです」
そう言って案内を始めるアス。
慣れた足取りで向かう先は、固く襖で鎖された一室だった。襖に張られたお札──封印の術式が刻まれた〈聖域〉用の道具を取り外し、中に踏み入る。
広い部屋だった。ナマリ婆が散々満杯だと怒鳴り散らしていたにも関わらず、室内の大部分は何も置かれていないスペースの方が広かった。
だからこそ、中央に鎮座する唯一の存在が目に付いた。
敷かれた布団に横たわる一人の──少女だろうか。と言うのも、余りにも顔立ちが整い過ぎている。艶のある銀髪。逆立った長いまつ毛。滑らかな曲線を描く頬。精巧なビスクドールでも眺めている気分に錯覚するほど均整の取れた造形は、男装すれば絶世の美男子に、女装させれば傾国の美女になり得るポテンシャルを秘めているだろう。
だろうが……。
「あれからどうなんだ?」
「……」
「そうか……」
かぶりを振るアスを見て、俺は眠り姫となっている少女の下まで歩み寄る。
その際、目線を胸元に向けた。大抵の人間は睡眠中でも呼吸はする。していないなら病気だ。病院行け。
だが、実際目の前の少女の胸元は上下していなかった。
これでは睡眠ではなく永眠だ。息をしていない生物など、死んでいるようなものだ。
「──ちょいと中身を診させてもらったがねぇ」
「ナマリ婆」
「まるで絡繰人形さね」
ぴしゃりと襖を閉じ、騒がしい空気と部屋を隔てたナマリ婆が少女の枕元に立つ。
そのまま彼女は少女に被せられた掛布団を剥いだ。中には一糸纏わぬ少女の裸体が転がっていたが、注目すべきはそこではない。
「この子は人間じゃあない」
肩や肘、膝。人間ならば継ぎ目なく皮で繋がっているであろう部分に置き換えられた丸い球体を指して続ける。
「中身を見てみるかい?」
徐に
そのままスーッと切り開かれた腹部の中にあったのは生々しい臓器……などではない。何の意味を持っているかも定かではない部品。それが所狭しと埋め込まれていた。
しかし、体内を眺めているのも束の間、切り開かれたはずの皮膚がみるみるうちに塞がっていく。数秒もすれば開腹の痕もすっかり消え、傷一つない黒曜石のような肌が元通りになった。
「この通りさ。近い生き物で言えば
「……普通は考えられないと?」
「こいつを作った奴の頭を見てみたいよ」
そう言ってナマリ婆は瓢箪の酒を呷る。
いいのか、それ? 消毒用だろ?
「う~ん……でも、どうして起きないんでしょうか?」
「さてね。鬼人や間人はともかく、人形なんてさっぱりさ」
「ですよねぇ」
むむむと唸るアス。
という感じでだ。先日対峙した大罪化した赤子──その中身より取り上げた存在こそ、この少女であったのだが、今日に至るまで目を覚ましてはいない。何が異常か診察しようにも中身が人間でない為、医者もお手上げ。解決策が見出せない現状であった。
「これなら土人形に精通している奴に見せた方がいいさね」
「ゴーレムにですか……ライアーさん、そんな知り合い居ます?」
「居なくもなくもなくはない」
「はっきりさせましょうか。拳で」
「望むところだ」
「大抵の人間の死に場所が病院ってことを思い知らされたいかい?」
「「すみませんでした」」
悪ノリしたら怒られた。自業自得だ。二人して頭を垂れる。
「しかし弱りましたね……仮にそういうお知り合いが居るにしても、
「いや……」
「?」
来てもらう分には簡単なんだけどね。
「……背に腹は代えられねえ。呼ぶか」
「え!? 来てもらえるんですか!」
「一応な。まあ、たぶん
「ライア~~~!」
「ぐぇっぷ!?」
「ライアーさん!?」
突如現れたアータンの突進!
「ぐおぉ、今鳩尾はアカン……! 胃の中がタイダルウェーブ……!」
「……すぴー」
「……え、嘘? 寝た? 今の一瞬で!?」
まさかまさかのご就寝である。
レスリングの如きタックルを仕掛けてきたかと思えば、俺に抱き着きながら寝息を立て始めるアータン。世の中の赤ちゃんにも見習ってもらいたい寝つきの良さである。
「アータンも随分飲んでいたからなぁ」
「
「まあな」
そう言ってぬるりと現れたのは、娘さんがお酒を飲めるお年頃になったとしても迎えに来てくれそうな安心感を漂わせるベルゴである。お前には『名誉保護者』の称号を授けよう。
「外もそろそろお開きになりそうだ。俺達も宿に戻って休もう」
「そうか……名残惜しいな」
「また今度来ればいいじゃないですか」
「それもそうだな」
いつぞや聞いたことのあるフレーズを口にするアス。
それに頷いた俺は、すやすやと眠るアータンを抱きかかえながら宿へと戻る。
これにて獄卒島の祭りも閉幕。
金時盗難事件も、新たな宝刀を打ち上げたことで一先ずの解決と相成った。そんな今、俺達がここに留まる理由もなくなってしまった。
「また皆で来ようぜ」
別れの時は、すぐそこまで迫っていた。
***
祭りから数日後。
「本当に世話になったな」
獄卒島唯一の波止場には大勢の人間が集まっていた。
海側を背にする俺達に対し、族長であるハガネを始めとした鬼人族の多くが見送りに来てくれている。
そう。今日が出立の日だ。
「おかげで倅も嫁を貰えた。族長としても父親としても感謝の念に堪えん」
「いえいえ。俺達はお節介焼いただけなんで」
「お二人が結ばれたのは互いの愛があればこそです」
「だとよ。良かったな、クロガネ」
揶揄うように話を振れば、クロガネはカァっと頬を赤らめた。
こんだけ分かりやすい好青年だったら、そりゃ子分や島民にも慕われるわな。是非とも今後は夫婦仲良く爆発していてほしい。
それはそれとしてだ。
「どうする? あれだったらシムローには俺達から一言伝えておくけど……」
「んー、まだいいや。こういうのは手前の口から伝えてナンボだろ」
「それもそうだな」
「親父には、孫の一人でもこさえてやってから顔合わせに行くさ」
「きゃ~! ねえ今の聞いた~!?」
「どうしてライアーが一番盛り上がってるの?」
そら盛り上がりますとも。
何せシムローは俺が若い時から世話になっている。ほぼ身内の慶事みたいなものだから、ご祝儀だったら五万円くらい景気よく包んでやれるってもんさ。この世界に万札なんてないけど。
そんなこんなで談笑しながら、俺達は迎えの船を待っていた。
一見、島外との交流が断絶しているように思われがちの鬼人ではあるが、ハガネからちょろっと聞いた通り、獄卒島(鬼人族)の存在はアヴァリー教国上層部も認識している。
その為、月に一度は交易船がやって来るらしい。
俺達はその船に乗せてもらい、本来向かうはずだった本土に戻ろうという魂胆だった。
「そろそろ定期船が来るはずなんだが……」
「……むっ、あれじゃないか?」
「人影が見えますね」
「あれ? あの人影、もしかして……」
しばらく待っていると、水平線の向こうから大波に乗って帆船が一隻現れる。
しかも、その船首辺りには見覚えのある人物が腕を組んで佇んでいた。まるでガスマスクみたいな意匠の鉄仮面。
その正体は──。
「よぉ、ビュート! 悪いね、わざわざ迎えに来てもらっちゃって!」
「殺すぞ」
「その節は誠に申し訳ございませんでした」
「平身低頭の極み」
「必殺技みたいですね」
開口一番殺害予告。
これには俺もおでこ(鉄仮面)を地面に擦りつけ、誠意を示さなければならない。
こんな風に俺が誠意を示した相手は他でもない、『Butter-Fly』のオーナーことビュートであった。『Butter-Fly』は大陸規模のチェーン店。幅広い食品の流通ルートを確保していることから、アヴァリー教国にもいくらか顔が利く。
ツテを利用し、交易船に乗り込むくらい訳はないということだ。
「人があちこち巡って忙しい時に、キミって奴は……」
「ホントごめんて」
「まあ、事情は分身から聞いたから別にいいから許すけど」
「あれ? もしかしてさっきの謝り損?」
「ライアー。謝罪に損って思うのはどうかと思うよ」
「おっしゃる通りでございます」
アータンにぐうの音も出ない正論で諭され、俺は再び地面に鉄仮面を埋めた。ぐう。
「なんだ、知り合いが居たのか。話が早くて助かるな」
「この度は我々の身内がご迷惑をおかけして誠に申し訳ございませんでした。こちら、心ばかりの品ではございますが……」
「これはこれは。こっちとしても毎度危険な航路をわざわざ渡って商いしてもらって助かる限りで……」
俺が地中に顔を埋めている間にも、ビュートは菓子折りとその他多種多様のお詫びの品をハガネに贈呈していた。この状態でも様々な贈呈品を貰い、歓喜に沸き立つ鬼人の歓声が聞こえてくる。
「見ろ、ライアー。これが大人のやり取りというものだ」
「カリカリに目に焼き付けてください」
「やめて。せめて瞬きはさせて」
俺の網膜がベーコンみたいに焼かれちゃうから。
そんな冗談を済ませている間にも、交易船に居た船員や鬼人が交易品を物々交換する。金が流通していない獄卒島ならではの交易方法だ。
しかしそうした交易品の中、一際厳重な封が為された木箱が交易船に運ばれる光景が目に飛び込んできた。
それについて言及したのはハガネだった。
「あの絡繰人形はどうするんだ?」
「こいつが何とかしてくれる予定です」
「ライアー?」
ビュートを親指で指し示せば、『聞いてねえぞ』と言わんばかりの声音をビュートが上げる。
あとで説明するから。
だから、その周囲にバレない程度に俺に静電気を流すのはやめれ。ゔっ、ってなるから。エッチなビデオのプレイみたいな反応しちゃうから。
そんな仲間の嫌がらせを受けている間にも、交易品のやり取りは終了。無用な長居も、この荒波の中では船体を傷つける可能性になりかねない。
名残惜しいが、そろそろお別れの時間のようだ。
「また来てくれ。お前達は我々鬼人族の友だ。いつでも歓迎しよう」
「武器が壊れたら言ってくれよな。腕を揮ってイカした新しい武器、打ち上げてやるよ」
「酒豪王者の石像、作っといてやるからな!」
「相撲王者の嬢ちゃんもな!」
「「いらないです!」」
危うく石像として後世に残されそうな二人も含め、各々交流を深めた鬼人と最後の挨拶を済ませて梯子を上る。
それから錨を上げれば、ちょうど張られた帆目掛けて強い風が吹き付けた。
グンッ、と後ろ髪引かれるような感覚を覚えた時、船はすでに獄卒島を離れていた。これほどの荒波が立つ海域だ。一度波に乗りさえすれば、船はぐんぐんと突き進んでいく。
「達者でな、勇敢な冒険者達よ!」
誰が叫んだか、波止場より威勢のいい掛け声が聞こえてくる。
勇敢な冒険者、か。
それもまた一つの『勇者』の形だろう。
斯くして俺達は勇者となった。
人の世より離れし鬼の里で。
消えし宝を求めた彼らに、新たな宝を手に入れさせた。
したことと言えば、ほんのちょっとした手助けに過ぎないが……まあまあ。勇者だって世助け手助け人助けが勇者の常ってもんよ。
そんな感じに俺達ゃちょっぴりセンチメンタル。
楽しい思い出があるからこそ、後から別れが効いてくるのだ。
「はぁ~……寂しいなぁ」
「アータン、お酒楽しんでたもんな」
「お酒だけじゃないから!」
「お酒も否定はしないんだな」
「だって美味しかったもん……!」
このようにアータンも獄卒島のお酒に心奪われている。一体この小さな体のどこにあの度数のアルコールを分解できる肝臓があるのだろう?
まあ、それはさておきと。
「さてさてさてビュートさん」
「絡繰人形が動かない件?」
「すげぇ。用件全部先に言われた」
話が早くて助かるわぁ。
しかも、いつから用意していたのかすでに木箱を開封していたではないか。当然、木箱の中では絡繰りの少女が今も尚眠っている。まつ毛一つ、ピクリとも動かない。
「何が問題か分かるか?」
「聞いた限り随分複雑な術式が組み込まれているみたいだね」
「でも傷はすぐ治るみたいで……」
「成程。となると、再起動用の魔力が足りていないんじゃないか?」
「魔力が……ですか?」
ビュートの説明に小首を傾げるアータン。
出来れば取説を渡してあげたいところであるが、そんなものはここにはない。最近のゲームの如くだ。小さい頃はゲームに付属していた取説が好きだったのに……用語とか世界観の説明もあって、何度も読み返したものだ。
おっと、脱線してしまった。
「そういうことなら……よし。アータン、GO」
「えっ、私!?」
「だって、この中で一番魔力多いし」
「お、多くないもん! ちょっと食べた分、増えちゃっただけだもん!」
そう言ってアータンはお腹を押さえる。
へぇ……魔力そこに溜まってんだぁ……。
「体重の話のようだな……」
「乙女心ですよ」
と、傍らではおじさんがイマドキの女子から抗議を受けていた。
とは言え、実際魔力注入作業はアータンが適任だ。前述した通り、ここに居る面子の中で誰よりも魔力が多いのがアータンだからだ。
「物は試しさ。アータンちゃん、頼んでもいいかい?」
「むぅ……そこまで言われたら……」
「こういうのは最初が肝心さ。一気に注ぎ込んでくれ」
ビュートより真面目に説得されれば、アータンは仕方なしと言わんばかりに魔力を練り始める。
「一気に? どのくらいだろう……こんな感じで──」
独り言を呟きながら、練り上げた魔力を絡繰りの少女に注ぎ込む。
次の瞬間だった。
──ッドォオオオン!!
四散。爆散。一目散。
まず初めに木箱が。
次に魔力が。
最後に、俺達がその場から一斉に逃げ出したのだった。
正直に言おう。超ビビった。
まだ純粋だったあの頃に、突然サンディークが乱入してバトルが始まった時ぐらいビビった。ビックリランクは十段階中の九だ。
それほどまでの事態。
木箱より離れ……もとい、吹き飛ばされて転がっていった俺達は、船の欄干辺りでみんな仲良く団子状に絡まり合いながら、舞い上がる白煙を眺めていた。
「……想定以上の魔力だ。随分仕上がってるね」
「だろ? うちのアータンったら凄いんだから」
「感心してる場合ですか!?」
「煙で何も見えんぞ……ム?」
ベルゴが怪訝な声を上げた時、白煙の奥に人影が見えた。
小さい。
アータンよりも、ずっと。
「──お、はよ……ござ……ます」
その時、潮風が彼女を隠す白煙の幕を取っ払った。
そうして現われ出でた人物は……他でもない。
白銀の髪。
漆黒の肌。
玻璃の瞳。
あらゆる素材を究極に磨き上げたビスクドールのような少女。木箱の中で眠っていた絡繰り人形、その人だった。
これまでうんともすんとも言わなかった彼女が目を覚まし、あまつさえ挨拶を口にした。
立て続けの驚愕に目が点となっているアータンは、乱れた髪を直すこともなく、目の前に現れた絡繰りの少女の下へハイハイで歩み寄る。
「あ、貴方は……?」
「……マイ……ン、は、今日も元気です」
「マイン……?」
「本日も一日、よろしくお願……します。まず、は、はははははは」
「はわわわわ!?」
が、どうやら状況はよくなさそうだ。
突然、狂ったように同じ音を口にし始めた。なんだかホラー映画にありそうなワンシーンであるが、耐性のない初見勢には大層恐ろしく見えたようだ。
右腕にアータン、左腕にアス、そして両脇にベルゴが腕を回してくる。モテ期来たこれ。
「──記憶領域、欠損を確認。罪冠具、欠損を確認。充填魔力、規定割合以下を確認。再構築の魔力を確保できない為、再充填まで休眠を取らせていただきます」
『え?』
「おやすみなさい。……ぐー」
突然眠る少女──マインと名乗った絡繰り人形に、俺に抱き着いていた三人がパッと離れていく。
モテ期が終わった……クソォ!
「……寝ちゃった」
「なんだったんだ、今のは?」
「休眠と言っていましたが……」
「再起動自体はできたけれど、まだ魔力足りなかったみたいだ」
「本当かぁ~?」
俺からモテ期を奪った泥棒猫に歩み寄り、様子を確かめる。
たしかに寝息は聞こえる。でも掌を翳しても風は感じない。
「おいおい、狸寝入りは通じないぜ? こういうのは大概頭を叩けば直るんだ。ポンポコポーン♪ って──」
「──外敵からの接触を確認。迎撃態勢に移行します」
「たぬぅううううっ!?」
頭軽く叩いたら目からビームが出てきた。
もう一度言おう。
目からビームが出てきた。
眩い二本の光線は俺の顔面に直撃し、文字通り鉄製の鉄仮面をチンチンに熱していく。
『ライアー!?』
「熱っづ!? 鉄仮面の表面熱っづ!? 今なら目玉焼き焼けちゃうかも!? と言うか俺の目玉が焼けたァ!!」
「魔力の枯渇を確認。再起動の魔力確保の為、急速充填状態に移行します。……ぐー」
再び眠りにつく絡繰り人形。
しかし、最早俺にはそいつに触れる勇気はない。
こいつは
爆ぜると分かって触ろうとする奴なんて誰も居ない。
「マインと言ったか」
「それがこの子の名前なんですかね……」
「声がぶつ切りだったけど……」
その後も俺達は人形を観察し続けた。
しかし、マインと名乗った絡繰りは寝息を立てるばかりで、一向に起きてくる気配は感じられなかった。
……え?
これもう一回魔力注ぐところからやんなきゃ駄目?
約束された大爆発を引き起こさなきゃ駄目?
……何が勇敢な冒険者だ。
危険なんて、クソ食らえ!
あー。
エアコン効いた部屋でコーラとポテチ食べながらゲームしてー!
***
「──ネビロスはいい置き土産をしてくれた」
本人のお
心の中で付け加えたのはルキフグスだった。
「来たる審判の日に向けて……これはデモンストレーションだ」
自身の影に刀を沈み込ませる。
金時──獄卒島より略奪した宝刀を、他の誰にも触れられぬ宝物庫へとしまい込んだ彼は、ゆっくりと視線を上げた。
そこにはあったのは……巨体。
山のような、ではない。山そのものと見間違えんばかりの巨体が堂々と鎮座していたのだ。
それは知る人ぞ知る存在。
ある者は巨人と、ある者はだいだら法師と。
そして、ある者はこう呼んだ。
「アヴァリー教国聖都コルディアを──潰す」
──
かつて世界を滅ぼすべく産み落とされた兵器は、再び産声を上げようとしていたのだった。
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