光文社文庫『舟を編む/三浦しをん』

「出版社の営業部員・馬締光也は、言葉への鋭いセンスを買われ、辞書編集部に引き抜かれた。新しい辞書『大渡海』の完成に向け、彼と編集部の面々の長い長い旅が始まる。定年間近のベテラン編集者。日本語研究に人生を捧げる老学者。辞書作りに情熱を持ち始める同僚たち。そして馬締がついに出会った運命の女性。不器用な人々の思いが胸を打つ本屋大賞受賞作!」


以上公式より。


再読です。

ちょっと前にやってたドラマがすごく良かったんですよ。


原作では後半で登場する岸辺みどりさんを主人公にしたドラマで、時代設定を今に合わせてきてました。

とても良い改変でした。すごく良かったと思います。良過ぎて毎週泣いてた。


原作を読み込んで、色々なエピソードを岸辺さんに繋げていったんだろうな、って感じでした。

面白くて好感度の高いドラマでした。おすすめです。


そんなわけで、原作を読み返しました。


泣いた。


辞書作りへの情熱と、各々が不器用でもその熱を胸に邁進する姿に胸を打たれました。


こういう懸命な物作りのお話に弱いです。

特に「究極の紙」を作るくだりとか、ドラマでも号泣したシーンです。読みながらドラマのシーンが再生されて小説読みながらも泣いた。


あと最後の方ですね。

通勤の地下鉄で読んでいたのに涙が止まらなくて困りました。朝っぱらから泣いた。



(読了後五分ぐらいの間は)がんばって仕事しようという気持ちになりました。



私も言葉の海を渡る舟が欲しいと思いました。

辞書欲しい。

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