ポプラ文庫ピュアフル『少年泉鏡花の明治奇談録/峰守ひろかず』

「文豪・泉鏡花の少年時代を綴る、明治怪奇ミステリー!

時は明治21年――。

古都・金沢で働く人力車夫の義信は、英語を学ぶために訪れた私塾で、寄宿生ながら英語を教える風変わりな美少年・泉鏡太郎(のちの泉鏡花)と出会う。

高い受講料に断念しようとする義信に、鏡太郎はあるものを提供することで受講料を免除にすると持ち掛ける。

それは”怪異の噂”を持ってくること。

義信は鏡太郎とともに明治の金沢で起こる不可解な噂の真相を調べに、様々な場所へと出かけることに。

お化けのでる武家屋敷、雨乞い後に必ず死ぬ巫女、金沢城跡に現れる幽霊など……はたして本物の怪異は存在するのか――?

おばけ好きな偏屈美少年と人力車夫の青年による、明治怪奇ミステリー開幕!」


以上公式より。


明治、怪奇ミステリー。私の好きが蠢いている。


特に怪奇ミステリーとか大好物です。

怪異か人の仕業か、みたいなやつ。


泉鏡花も好きです。

これ読んで、「久々に高野聖でも読みましょうかね」と本棚から取り出してぱらりと開き、約一分で戻したけどね。今じゃなかったね。


よくあるバディものです。

ホームズ役(賢いクセ強探偵)とワトソン(視点となる助手)が、事件に首を突っ込み解決していく短編連作。


こういうのは、一作ずつの面白さと、なにより大枠に何を用意しているかだと思ってます。

むしろそこが重要だーよーねー。


うん。面白かったと思います。


私の好み的には、せっかく怪異とか言ってるし、泉鏡花だし、もうちょっとじめっと幻想的な雰囲気がすきかな、とか思ったけど。

いえ、あくまで私の好みの話です。

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