「あらあら、どうしたの、急に。でも偉いね」
おばあちゃんはそんな私たちの様子を
微笑んで見ていた。
「あなたが忘れてしまった思い出。
本当に素敵な思い出よ。
あなた、良い人に出会ったものね。
葵という子だったかな?
私はずっと美咲の事を見守っていたからね。
だからいつも一緒にいたあなたの事も見ていたの。」
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