「あの……良かったら

何か話してくれませんか?

もしかしたら葵や、美咲ちゃんの事を

思い出せるかもしれません。」


私がそう聞くと、


「そうだね…」と言って

おばあちゃんはしばらく考えた後に


「私はね、あなたと葵くんの

結婚式まで見ていたの。


その時の美咲の顔が忘れられないわ。

本当に嬉しそうな顔をしていた。

あなたが大切だったのね。」


そして、おばあちゃんは何かを思い出して

「ふふっ」と笑った。

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